①宝塚ファンによる2024年作品ランキング!本公演お芝居編

はやいもので今年も残りわずか。

ということで2024年の作品を宝塚ファンである私が勝手にランキング付けいたしました。

今回は『本公演-お芝居編-』の発表です。

ランキング対象となる作品は、私がムラ派(関西ファン)ということもあり、お正月公演の星組『RRR』から年末の月組公演『ゴールデンリバティ』までとさせていただきます。

尚、宙組『ルグランエスカリエ』はショー作品のため除外。

以下、個人的な主観(好み)でランキング付けしておりますので流し読みしていただければと。

2024年作品ランキング『本公演作品~お芝居編~』

【ランキング対象作品】
星組 RRR
花組 アルカンシェル
月組 Eternal Voice 消え残る想い
雪組 ベルサイユのばら
星組 記憶にございません!
花組 エンジェリック・ライ
月組 ゴールデン・リバティ
以上7作品。

第7位 「Eternal Voice 消え残る想い」

月城かなとさんの類まれなる演技力が光る作品だったと思います。

が、月城さんご指名の正塚先生ということで期待が高すぎたための悲劇。初めて観たときの客席の静まり返りっぷりがあまりにもショックで忘れられません。

3番手の風間柚乃さんですらあの出番の少なさ。セリフもなく暗転のなか、イスを運ぶために舞台に出てくる下級生が可愛そうで可愛そうで。

ただ、ところどころ深いセリフにジーンときたり、鳳月杏さんと夢奈瑠音さんの掛け合いが楽しかったり、なんとか見どころを探して複数回観たという感じです。

第6位「ベルサイユのばら」

彩風咲奈さん、夢白あやさん、朝美絢さんが、ただただ美しかった。

もちろんそれだけでなく、オーバーな芝居でしっかりと空間を埋め、宝塚歌舞伎を呼ばれる『ベルばら』をみごとに令和版に落とし込んで素晴らしかったと思います。

アンドレを情熱的に演じた縣千さんの人気が急上昇したのも納得でした。

だけど『観客はみんな原作を知っている』という程で作られた雑な脚本がね、どうにもこうにも受け入れがたくて。

第3位 「記憶にございません」

宝塚の作品でこんなに笑えるのも珍しく、とにかく面白かったです。
あちこちで組子の個性が爆発していたのも、ひとりひとりがとっても楽しそうに舞台に立っていたのも良かった。

が、流れもセリフもほぼ原作映画のまんまというのはちょっと。

円熟期を迎えた礼真琴さんにあてた作品としては軽すぎるゆえ、原作者が「お好きにどうぞ」と言ってくれているのだから何か手を加えてもよかったのに。せめて礼さんに一曲でもでも歌い上げる曲があったらよかったのにな。

これは誰の責任でもありませんが、舞空瞳さんのラストが大きな子供がいる不倫妻になってしまったことも残念でした。

第5位 「エンジェリックライ」
第4位 「ゴールデンリバティ」

正直、5位と4位はほぼ同格です。

両作ともトップスターの新たな魅力を引き出しただけでなく、ちゃんとヒロインと恋愛させて、組子たちの出番もセリフもてんこ盛り!座付き演出家のオリジナル作品として佳作だったと思います。

そして永久輝せあさん、鳳月杏さんともに、お披露目とは思えない安定感。はやくも芝居の面でも組がひとつにまとまっているのが素晴らしいなと。

壮大な海外ミュージカルよりも当て書きオリジナル作品が好きな私としては大満足。今後もこんな作品が増えてくれると嬉しいなと思える2作品でした。

第2位 「RRR」

まず3時間超えの映画を違和感なく1時間40分にまとめ上げた先生の手腕に脱帽。

登場人物の描写もしっかりしていて、礼さんと暁さんのバディ感も良かったですし、舞空さんのピュアなお嬢さんも魅力的。役の比重を大きくして極美さんに注目を集めたのも大成功。

ビームの歌でみんなの気持ちがひとつになるシーンなんかは礼さんの復帰作ということも重なり、胸が熱くなりました。

とにかくクオリティの高い舞台で、宝塚でもこんな凄い作品ができるんだと誇らしかった作品でもありますが、ひとつだけ難点を上げるとすると、宝塚においてトップコンビが恋愛にすら発展しない作品を演出家が選び、それを好しとするのはなんだかな~。

第1位 「アルカンシェル」

多くの方は『RRR』が1位なんでしょうね。ですが、私はこちらなんですよね。

小池先生のけじめの問題はおき、作品だけで評価をするなら、オリジナルの1本物としてもトップコンビの退団作としても秀作だったと思います。

1本物でありながらダンサーの柚香光さんにふさわしいダンスシーンを盛り込み、歌ウマの星風さんに歌姫をやらせたのも良かったですし、反発していたふたりが命がけの恋に発展するのもベタだけどキュン。

そして次期トップコンビ(永久輝&星空)までカップルとして成立させるなんて、ロマンス好きの宝塚ファンにとってたまらない展開!

そこに輝月ゆうまさんの分かりやすい『悪の存在』により、先の読めないシリアスな展開が加わってヒヤヒヤハラハラ。エンタメ作品としても良くできているなと感心しました。

ということで、勝手に『アルカンシェル』を1位とさせていただきました。

次回は『ショー編』を発表したいと思います。

タイトルとURLをコピーしました