柚香光さんの退団公演もいよいよ残り一週間となり、その勇姿を見届けるために現在東京遠征中です。
男役10年を過ぎてグンと男前度が上がった聖乃あすかさんを見て、いよいよ次は2番手かぁ。
でもあれ?そういえば3番手羽根って背負っていないよね?と思い立ち記事にしました。
95期の3番手羽根
そもそも3番手羽根という定義がとても曖昧なものなんです。
かつてはパレードを彩るという意味でセンター降りするスターに背負わせていた ただの小さいサイズの羽根でした。
しかしいつの頃からか、選ばれし3番手のみが背負い『路線の証』のような存在になったり、『人事のぼやかし』に使われるようになったり、重要な意味を持つように。
それゆえ時にファンの反感を買うこともあり、現在は非常にデリケートなこととして扱われるようになりました。
それにしても最近は出し渋りがヒドイですよね。
現在黄金期を迎える礼真琴さん&柚香光さんら95期のスターたちは、しかるべきときに背負ってきたのに。
95期3番手羽根あり
・礼真琴
・柚香光
・月城かなと
・桜木みなと
・水美舞斗
ちなみに他の期でいうと、現トップの彩風咲奈さん、次期トップが決まっている永久輝せあさんや鳳月杏さんも3番手羽根背負い済です。
100期の3番手羽根について
しかしどんなに強い3番手であっても劇団や演出家の意図によって公演ごとの着脱させられ、
生徒もファンも翻弄させられるというのが3番手羽根なのです。
しかも3番手羽根を背負ったからといって、このさき2番手→トップになれるとは限らないですしね。
とはいえ100期の超路線である聖乃あすかさんと風間柚乃さんの未来が危ういかと言われるとそうではありません。
このままいくと次作から2番手に昇格するでしょうから、なんの心配もありません。
ただ、なぜ超路線である聖乃さんと風間さんがふたり揃って3番手羽根をすっ飛ばすなんてことになったのでしょう。
『グランミラージュ』しかり、『万華鏡百景色』しかり、背負うチャンスはあったのに。
いちばんの理由として考えられるのは、当時雪組3番手だった和希そらさんよりも先に背負わせることはできなかったということ。
『フローズンホリデー』で和希さんが背負い、次はいよいよ聖乃さんか!と思われましたが、『アルカンシェル』は1本物につき羽根なし。
つづく風間さんも聖乃さんに合わせるためと、トップの退団公演ゆえ羽根なし。
で、結果的にいまだにふたりとも背負えていないという。
果たしてこれは単純にタイミングによるものなのか、劇団側の『あえて背負わせない』という意図によるものなのか。
【余談】月組2番手に水美さんが降ってくるなら風間さんが3番手羽根を背負うことがあるかもしれません。雪組の縣千さんの場合もしかり。
そして次回星組公演『記憶にございません』で極美慎さんの3番手羽根に期待したいところですが、
たとえ期の中であっても序列を崩さないのが宝塚。
月城さんが礼真琴さんと柚香さんのあとに背負ったように、極美さんも聖乃さんや風間さん待ちになるのではと。
そうこうしているうちに極美さんまで羽根を背負うチャンスを失ってしまうかも。
だけど3番手羽根を背負わなかったとしても、トップの道が閉ざされるということではありません。
たかが羽根、されど羽根
95期3番手羽根なし
・朝美絢
朝美さんは3番手羽根の経験はありませんが、雪組次期トップに王手をかけている状態ですし、
同じく3番手羽根をすっ飛ばした望海風斗さんや芹香斗亜さんもトップに就任しています。
なので3番手羽根こそ『たかが羽根』であり、背負わなかったからといって落胆する必要はありません。
しかし『されど羽根』なんですよね。
羽根を背負ったスターがお辞儀をしたときに沸き起こるあたたかい拍手。
劇場中に広がる多幸感たるや。
その雰囲気を肌で感じることは生徒にとって励みになるでしょうし、応援するファンにとっても至福のひとときです。
100期たちの未来は3番手羽根が無いからとて揺らぐものではありませんが、幸福な時間は多ければ多いほど良いのになと。
さて、今後は3番手羽根がどのように扱われ、つぎは誰が背負うのか、引き続き注目していきたいと思います。