宙組公演の出演者発表から数日が経ちましたけれど、いまだにいろんな意見が飛び交い戦々恐々。
そんな中、宙組を含めたトップスター5人が写る110周年記念ポストカードが送られてきたから、さあ大変!
友の会110周年ポストカードに物議
お宝?それとも?
花組・柚香光
月組・月城かなと
雪組・彩風咲奈
星組・礼真琴
宙組・芹香斗亜
柚香さん、月城さん、彩風さんの退団が決まっているので、5人が収まった写真はたしかに貴重です。
110周年記念ということもあり、長い目で見ると『お宝』なのでしょう。
しかしながら手放しで喜べないのは、今回もまた劇団の配慮が感じられないからです。
ご遺族との合意書が締結して区切りがついたとはいえ、
宙組公演の再開や出演メンバーに関して複雑な思いを抱えている人も少なくありません。
公演を見る見ないは本人の意思、出版物を買う買わないも本人の意思。
宙組は見ないと決めて、あえて情報を遮断する選択をした人もいます。
なのにとつぜん一方的にカードが送られてきたのですから、お気持ちいかばかりか。
過去の成功体験
それにしてもいったい何がどうなって「ポストカードを送ろう」という発想に至ったのでしょう。
それはもしかしたら4年前に得た成功体験からかもしれません。
世界的パンデミックに襲われた2020年。
公演はおろか外出することもできず、みんなが不安な思いを抱えていたときに、5組のトップスターによるメッセージ動画が公開されました。
トップさんたちの前向きな言葉にどれだけ励まされたか。
ちなみにそのときのメッセージは以下のとおりです。
花組・柚香光「変わる日々に対応していく強い心!責任と想像力を持って行動を!」
月組・珠城りょう「少しの思いやり、少しの決断。あなたの優しさにありがとう。みんなで心を一つに。STAY HOME」
雪組・望海風斗「耐えて耐えぬいて咲く花ほど美しい花はない。私の心がどうぞ風にのって届きますように」
星組・礼真琴「神様は乗り越えられない試練は与えない。一度きりの人生。笑顔で元気に過ごそう!」
宙組・真風涼帆「心はいつも青空。不安を乗り越え、一緒にがんばりましょう!!」
放送からしばらく経ったある日、わざわざポストカードにしたものが友の会会員宛てに送られてきたのです。
カードが収められたすみれ色の紙ケースに友の会から感謝のメッセージが添えられており、あたたかい気持ちになったのを覚えています。
思いがけない劇団からのサプライズにファンは大喜び!劇団の好感度爆上がり!
そして4年が経ったわけですが、
あの頃とはまったく違う意味(自らの失言失策)で苦境に立たされている宝塚歌劇団。
その苦境を打破する一手を考えたときに当時の成功体験を思い出したのでしょうか。
ポストカードを配るとファンは喜び、劇団の印象が上向くと。
だとしたら少々安易な計画でしたね。
届いたタイミングも悪い
しかもカードが届いたタイミングも悪かった。
星組『夜明けの光芒』と花組『ドン・ジュアン』の抽選結果発表と重なるという。
わたしも両公演とも落選でしたが、知り合いのヅカ友さんたちの当選率も低く、本当に激戦だったようですね。(当選された方おめでとうございます)
もともと当選する確率のほうが少ないとは分かっていても、いざ落選メールを見るとやるせない気持ちになるものです。
そんなときに送られてきたポストカードに「本当にほしいのはこれじゃない」なんて意見を目にしてうなずいてしまったり。(イジケてすみません)
もちろんたくさんの方がカードを喜ばれていますし、
私自身も歴史の生き証人というのは大げさですが、激動の110周年を見届けるファンとして大切に保管するつもりです。
すでにメル◯リなど販売サイトに出品されているようですが、アカンよ!
劇団には、「時間をかけて信頼回復に努める」というなら焦らないでほしい。
宙組に関して事を起こすときは、たとえファン(友の会会員)が相手だったとしても、
まだまだ配慮が必要だということを忘れないでほしいなと思います。