『歌劇8月号』に2024年度『宝塚歌劇団 年度賞』が掲載されました。
劇団が発表するこの年度賞は、優秀賞・努力賞・新人賞・団体賞など、各部門に分かれていて、それぞれの賞に意味があります。
宝塚歌劇2024年度 年度賞について
この人しかいない『特別賞』
【特別賞】
礼真琴(星組)
該当者無しの年も多く選ばれし人しか受賞できない特別賞。受賞者はもうこの人しかいないでしょう。
トップオブトップとして『1789』『RRR』など数々のヒット作を飛ばしただけでなく、宝塚史上3人目となる武道館コンサートを成功に導き 劇団への貢献度は図りしれず。誰もが納得の受賞です。
その武道館コンサートで『団体賞』も獲得。おめでとうございます。
【団体賞】
星組 日本武道館公演「ANTHEMーアンセムー」公演全体と出演者
雪組「ベルサイユのばらーフェルゼン編ー」公演全体と出演者全員
【新人賞】は路線スターの証。
風色日向(宙組)
万博アンバサメンバーでありながら一人だけイベントに出席することもなく任務が解かれ、宙組ゆえ活動がストップする時期を耐えての受賞。本当に良かった。
過去の受賞者を見てみると、望海風斗さん、真風涼帆さん、芹香斗亜さん、礼真琴さん、柚香光さん、月城かなとさら、トップ就任率の高いこと!!
風色さんのこれからの活躍に期待がかかります。
【アーティスト賞】
美稀千種(星組)
佳城葵(月組)
2019年にとつぜん新しく設けられた賞で、特定の技能(歌、芝居、ダンス)に優れていて、その年に大きなインパクトを与えた人が選ばれるという印象。
受賞はおめでたいのですが、受賞後に退団する人が多いのでファンは気が気ではありませんね。
【ちなみに】現在退団公演真っ最中の彩みちるさんは昨年の受賞者です。
【努力賞】
高翔みず希(専科)
悠真倫(専科)
瑠風輝(宙組)
極美慎(星組)
縣千(雪組)
春乃さくら(宙組)
舞台で活躍した路線スターと専科に贈られる賞。
昨年は宙組&雪組に異動する水美舞斗さんと瀬央ゆりあさんがそろって受賞したことで話題になりましたが、今年は瑠風さん&極美さんが受賞。もしかして『組替え激励』の意味もあるのかなと。
組替え先には路線同期がいて人事的にまだ一波乱ありそうですが、それぞれ新天地で新たな魅力を開花させてほしいなと思います。
ひと安心の優秀賞
【優秀賞】
永久輝せあ(花組)
夢白あや(雪組)
優秀賞(男役)はトップになった順番に贈られます。
昨年は3組のトップが入れ替わり、5月に永久輝さん、7月鳳月さん、10月朝美絢さんが就任。
ということで順当に永久輝さんが受賞したわけですが、もし順番が入れ替わった場合、 ”退団フラグ”になり得るのでヤキモキしていました。
【例えば】2022年度は先にトップになった彩風さんではなく月城かなとさんが受賞して騒然。結果、翌年月城さん退団。
つまり永久輝さんが受賞したことで、鳳月さんの来年(前半)退団が回避できたといういことです。
宝塚に絶対はありませんが、取りあえずホッとされた方も多いのではないでしょうか。鳳月さんの伝説がまだまだ続きそうで嬉しいです。
こうして見てみると、やはり年度賞には大きな意味があるんですね。
受賞された皆さま、おめでとうございます。
ますますのご活躍楽しみにしています。