月組大劇場公演『応天の門/Deep Sea』千秋楽
光月るう(88期)
千海華蘭(92期)
朝霧真(97期)
清華蘭(98期)
結愛かれん(101期)
花時舞香(101期)
蘭世惠翔(102期)
7名の大劇場ラストを配信で見届けました。
月組大劇場公演千秋楽感想『応天の門/Deep Sea』
本日の公演が大劇場ラストだからと気負わず、お芝居もショーもていねいな舞台運びでアドリブは無し。
職人集団の月組らしい堅実な千秋楽でした。
白雪さち花・メッセージ代読
組長の光月さんが退団されるので、退団者のメッセージ代読は副組長の白雪さんだったのですが、
それはまさに『白雪さち花 朗読会』
とくに千海さんのメッセージは過去作品(桜嵐記・ピガール協奏曲・エリザベートなど)のセリフが多く散りばめてあったので、芝居上手な白雪さんの本領発揮。
千海さんの伝えたい言葉が心にスッと入ってきて自然と涙がこぼれました。
千海華蘭のセンス
大階段を降りてきた千海さんに同期からのお花を差し出したのは鳳月さん。
たしか鳳月さんが花組から月組に帰ってくるとき一番に連絡したのが千海さんでしたね。
「おかえり」って言ってくれて嬉しかったと。
ブーケの向きを整えたあとニッコリ微笑み合うふたりの間に特別な空気が流れていました。
千海さんのご挨拶は「ありがとうございました」で締めくくらず、
「大劇場からはじまった千海華蘭物語にあと少しだけお付き合いください」というセンスの良い言葉で結ばれました。
そして公演のセリフを用いた『千海華蘭劇場』はカーテンコールにつづく…
光月るうの責任感
白雪さんから「(光月さんは)涙を流しながら私たちをかばってくださったこともありました」というエピソードが紹介され、
それってどんな状況??と衝撃を受けました。
コロナ禍での組長業務はわたしたちの想像をはるかに越える大変さがあったんでしょうね。
お花渡しはそんな時代をともに生き抜いた元月組副組長・夏月都さんでした。
光月さんはご挨拶で「いろんな時代がありました」としみじみ21年間を振り返りつつ、
「東京公演もまだまだ深めてまいります」と締めくくられました。
責任感のつよい光月さんなので今日はまだ通過地点という感じで、気持ちはすでに東京公演に向かっているように思いました。
白雪さんも組子を代表して「東京公演の千秋楽まで光月さんに着いていきます」と決意表明。
カーテンコール・千海華蘭劇場
月城さんを囲んで退団者がひとことずつお話しされました。
蘭世さん「みんなぶじに大階段を降りられてよかった。この調子?このまま?東京もがんばりま、しょう?」
先輩方に囲まれてしどろもどろになる蘭世さんに「(一緒に)がんばりましょう」とすかさずフォローを入れる月城さん、優しいトップさんです。
蘭世さんがご挨拶で「わずかな可能性に賭け娘役に…」とおっしゃっていてドキッ!(今日は深堀はやめておきます)
花時さんと結愛さんは「みんなが大好きで、幸せすぎて…」と涙ポロポロ。
清華さんは「トップスターさんをこんなに近くで見られるなんて」と客席を沸かし、
朝霧さんは「この光景を覚えていたいので(心の)シャッターを切りました」と。
そして光月さんと華蘭さんが、カテコでまで…
千海さんが客席を見渡しながら今の気持ちを
「みごと、みごと!まるで天上のごとき眺め」と劇中のセリフで表現し、
そこに光月さんが「御上っ!」と参戦して客席から拍手がわいていました。
そのあとお二人で顔を見合わせてワチャワチャしていたのが可愛らしかったです。
光月さんも千海さんも根っから芝居がお好きなんですね。(もっと長くお二人のお芝居を見ていたかったです。辞めないで~)
最後は月城さんが音頭をとって『月組ジャンプ』で幕。
鳴りやまない拍手に月城さんが緞帳前に登場。
「この公演から1列目もお客様が入り日常が戻ってきていると感じます。さびしさもありますが退団者の皆さんが明るく爽やかに過ごされているので私も爽やかに東京公演も務めてまいりたいとおもいます、本日はありがとうございました」
東京も全公演完走し、退団者のみなさんが笑顔でご卒業できますよう願っております。
【余談】月城さんのご挨拶で「ほぼ満月で初日を迎えたこの公演、なんと明日は満月です。ぜひ帰り道に空を見上げて月をご覧ください」とありましたが、劇場をでると(大々的なニュースになっていた)西宮の火事の煙がすごかったそうです。大事ありませんように。