本日、月組東京公演『応天の門/Deep Sea』大千秋楽ライブ配信視聴しました。
安心安定のお芝居と(月組らしからぬ)熱いショー。とつぜん始まる白雪劇場、そして胸を打つ退団者のごあいさつ。
すべての時間が素晴らしい千秋楽でした。
涙と愛に包まれたカーテンコールの様子を中心に感想を記したいと思います。
月城かなと涙なみだのカーテンコール
退団する下級生への思い
カテコの幕が上がると舞台には月城さんと退団者のみ。(以下ニュアンスです)
感極まって言葉がでてこない蘭世さんに「かわいいっ!」と声をかけて和ませる月城さんですが、このときすでに月城さんも泣き顔でした。
蘭世「月城さんと光月さん率いる月組でいられて幸せです」
月城「あぁ、今日ね、ちゃんと(蘭世が)泣いているのを見て私はすごく安心しました。泣けて良かったね」
そう言いながら蘭世さん以上にポロポロ涙をながす月城さん。思わず私ももらい泣きしてしまいました。
花時さんは「これからは全力で月組を応援します」と高らかに宣言。
月城「(花時は)自分が不器用だと思い過ぎて舞台に立つことが苦しくなってるんじゃないかと…うっ、(涙)でも笑顔で卒業できてよかったぁ~(涙、涙)」
月城さんの言葉をききながらとなりで何度もうなずく千海さんと組長が印象的でした。
そんなあたたかい上級生に向けて結愛さんは、
「月組は上級生の方々がひとりひとりをちゃんと見てくださっていて、そんな月組にいられて幸せでした。れいこさん!大好きです」と。
月城さんはテレながら泣き笑い。涙をぬぐいながら「あうぅ」と声にならない声を発して笑いを誘っていました。
月城「男役の中で彼女は俺たちの結愛!と言われるんです。でももう俺たちの結愛じゃな~い。エ~ン。(泣)でもこれからも俺たちの結愛だと思ってます」
千海華蘭への思い
千海「18年目なのに13歳の役で辞めるって…あはは、数が合いませんね」
しんみりした雰囲気を明るく変える千海さん。
月城「あの~、千海華蘭ものがたりにね、私もちょっと加えていただけたことが本当にうれしいです」
千海「いやいや、ちょっとだけじゃない、(月城は)メインメンバーだよ!」
月城さんとっても嬉しそうでしたね。
そしてすかさず「お客さまもメインメンバーすよね?」と聞いてくれました。
千海「もちろん、お客様もメインメンバーです」
多くのファンがこのことばに救われたことと思います。
組長への思い
光月「本当にたのしかったです」
光月さんがひとこと言っただけなのに「うぅっ!」と涙声で反応する月城さん。
組替えしてきた時から一緒の舞台を作り上げてきた組長への思いがあふれて涙がとまりません。なのに…
月城「泣いてる?」
光月「わたしは泣いちゃダメなの?」
トップ&組長のワチャワチャ和みタイムがあり、ここから光月さんが組長の生き様を見せつけます。
「入団当初とかわらない思いでここまで来られました。本当に楽しかったです。わたしは背中を見せましたのでこれからみんなが頑張ってくれると思います。これからも月組をよろしくおねがいします」
涙は頬をつたっているのにブレない声と崩れない表情。プロだなとシビれました。
組長の思いをうけ、月城さんが緞帳前で語ったことばは…
月城かなと緞帳前カテコ
月城「明日からの月組は変わってしまうのではなく、続いていくのだとおもいます。これからの月組の舞台は、退団者のみなさんが残してくださったものをそこかしこに感じていただける舞台になっていくよう、そして宝塚がいつまでも愛される場所であるように精一杯がんばってまいります」
月城さんは退団者ひとりひとりのごあいさつを受け止め、カテコで愛情あふれるコメントをかえしていて、本当にステキなトップさんだなと。
人前で素直に涙を流す姿にも好感をもちましたし、月城さんこそ『泣けて良かったね』と思わずにはいられませんでした。
『いまの月組は、芝居、ショーともに安心安定のトップもと、全員がイキイキと舞台にいきづいていて、とても気持ちがいい』
元月組トップの瀬奈さんがおっしゃっていた言葉です。最高のほめ言葉ですね。
光月さんや千海さんの退団にひとつの時代が終わったような寂しさはありますが、
あたらしい組長をむかえ、月城さん率いる月組がこれからどんなふうに進化するのか楽しみです。
そして退団者のみなさんが明日からもずっとお幸せでありますように。