星組に関する心配なニュースが飛び込んできました。
『公演関係者に複数の体調不良者が判明し、公演準備に遅れが発生しているため、初日を迎えるための舞台稽古、舞台上での安全確認の時間を確保するにあたり、6月2日(初日)の開演時間を15時30分開演に変更させていただきます』
星組「1789」初日開演時間の変更
コロナ第9波、インフルエンザ、はしか…
複数の人が一斉に体調不良になった理由はわかりませんが、体調不良者が出ているということは事実のようです。
それでもなんとか初日に全員の出演が叶うといいのですが、回復が間に合わず『代役』ということもあり得るのでしょうか。
いずれにせよ、開演時間を2時間半ずらせば『公演中止』ではなく初日の幕を開けることができると劇団は判断したのでしょう。
開演時間を13時から15時30分に変更したのは午前に稽古を入れるためだと思われます。
通し稽古
かつて(コロナ禍前)大劇場公演の初日開演時間は15時でした。
午前に報道陣を集めて通し稽古をしていたからです。
通し稽古はショーからスタートし、休憩を挟んでお芝居の通し稽古が行われたあと、
そのまま15時の初日公演に突入するという流れでした。
1本物の通し稽古はフィナーレ→2幕→1幕の順番です。
つまり1本物にせよ 2本物にせよ 初日は実質2回公演というハードな1日だったようです。
しかしコロナ禍以降はスケジュールに余裕をもたせ、初日当日の通し稽古は無しになり、開演時間は13時に変更されました。
開演時間を2時間半おくらせてでも
今回変更された開演時間は13時→15時30分です。
2時間30分遅らせてでも稽古を入れないといけないくらい切羽詰まっている状況なのでしょう。
『1789』は大きなナンバーも多く、大勢でのダンスシーンも見所です。
ゆえに、もし代役公演ということになれば、出番が複雑化して稽古に時間がかかるのかもしれません。
星組の代役公演で思い出されるのが、35名のうち7名が休演した全国ツアー『モンテ・クリスト伯/Gran Cantante!!』です。
陽性者が出て一度は公演を中止したものの、代役を立てての再開。
慣れない土地で短期間で代役稽古をやり遂げるのは並大抵のことではなかったでしょう。
千秋楽の礼さんのごあいさつが忘れられません。
礼「再開するにあたり、こんな状況で再び幕をあけていいのだろうかという思いもありました。ですが、一人でも再開を待ち望んでくださるお客様がいらっしゃるなら、こっちだって一人でも舞台に立ってやる。そうじゃなきゃぁおかしいだろう!迷うことはありませんでした。支えて下さっているお客様に1回でも多く、1人でも多く、感謝の想いを伝えたい」
今、こうしている間も必死でお稽古されている星組さんにエールを送りたいと思います。
たとえ今回うまく初日を乗りきれたとしても、のちのち疲労が蓄積してケガや体調不良につながらないか心配です。
劇団には、体力的にも精神的にも相当な負荷がかかっている生徒たちに充分なケアをお願いしたい。
客席降り、入り出待ち中止の懸念
懸念されるのは、礼真琴さんが取材会で2年ぶりの再開を宣言した『客席降り』の有無です。
『客席降り』といっても(初演の月組版をみるかぎり)通路を歩くだけですが、劇団がどう判断するか。
入り出待ちやお茶会の中止の可能性もでてきましたし、ファンクラブからのメール通知にヒヤヒヤしている人も多いのではないでしょうか。
しかもこんな大変な時に台風がやってくるなんて。
『1789』は休演前の礼さんにとっても、退団者や星組ラストになる瀬央さんにとっても大事な公演です。
心配は尽きませんが、体調不良者のご回復と全員出演、ぶじに初日の幕が上がることを心から祈っています。
追記・星組初日観てきました↓