星組公演中止のニュースを受け、みなさん複雑な思いをかかえていらっしゃることでしょう。
初日の舞台が素晴らしかっただけに翌日からの公演中止はただただ残念です↓
本日は『1789』が星組ラスト公演となる瀬央ゆりあさん(95期)について記したいと思います。
(以下、人事についてデリケートな内容含みますので読み進めご留意ください)
瀬央ゆりあ2番手羽根なしについて
期待される専科異動のはなむけ?
思い返せば星組全国ツアー公演『バレンシアの熱い花/パッション・ダムール・アゲイン』初日。
2番手羽根を背負った瀬央さんに会場が揺れるくらいの大きな拍手が沸き起こりました。
その後どの会場もお祝いムードでしたが、瀬央さんの出身地である広島凱旋公演はとくに盛り上がりましたね。
別箱の羽根の意味は専科異動のはなむけだったんだろうと思いつつ、本公演『1789』にも期待してしまうのがファンというもの。
しかし通常1本物で羽根を背負うのはトップコンビだけです。
例外として2番手も羽根を背負うこともありますが、(近年、上級生2番手をのぞけば)有力な次期トップ候補ばかり。
真風涼帆さん『王家に捧ぐ歌』
月城かなとさん『I AM FROM AUSTRIA』
芹香斗亜さん『アナスタシア』『NEVER SAY GOODBYE』
いずれもそのあと前任からバトンを引き継いでトップに就任してる人たちだけに、いかに1本物で2番手羽根を背負うのが難しいのかがわかると思います。
『1789』初日の感想にも記しましたが、階段降りは以下のとおりです。
詩ちづる(エトワール)
↓
天飛華音、小桜ほのか、碧海さりお
↓
有沙瞳、天華えま
↓
極美慎
↓
暁千星
↓
瀬央ゆりあ
↓
舞空瞳(大羽根)
↓
礼真琴(特大羽根)
けっきょく瀬央さんに2番手羽根は無し。
ですが瀬央さんを迎える拍手はひときわ大きく、客席はあたたかい空気に包まれました。
羽根への残念感は少なかったように思います。(個人的主観です)
トップしか背負わないことは分かっていましたし、別箱とはいえ1回背負えたことで報われたことも大きかったのかと。
気になる瀬央ゆりあ、水美舞斗、凪七瑠海の序列
気になるのは、スター専科とよばれる3人(水美さん、瀬央さん、凪七さん)の序列がどうなるかということ。
羽根がものを言うのであれば、水美>凪七>瀬央
学年や全ツ主演を重んじるなら、凪七>水美>瀬央
水美さんだけに2番手羽根を背負わせた意味も気になります。
羽根を背負わずに専科にいくということ
最後まで本公演で2番手羽根を背負うことがなかった瀬央さん。
しかしそれゆえ、凪七さんと同じく主演も張れるし脇にもまわれるマルチプレイヤーとして活躍の場がひろがることは間違いありません。
正2番手確定の水美さんではむずかしい、雪組や宙組にいる2番手同期(朝美・桜木)との共演も瀬央さんなら可能です。
『1789』で羽根を背負わなかったからこそ、自由に5組を行き来して、これからいろんな作品に出演してくれるのではと期待しています。
そして専科行きという大きな決断をしたことで、
演技に深みと貫禄が増したように見える瀬央さん。
『1789』では善良なルイ16世をあやつり革命へといざなう影の支配者アルトワを、憎憎しいまでに悪に徹して演じています。
歌唱指導のさわやかな笑顔とのギャップがたまりません。
星組生として出演する最後の公演が無情にも8日まで中止されました。悔しいでしょうね。
どうか星組のみなさんが万全の状態で9日から公演が再開できますように。