星組のお正月公演演目が発表され、その演目が宝塚ファンの間だけでなく外部でも大きな話題になっています。
RRR × TAKA”R”AZUKA ~√Bheem~
脚本・演出 谷貴矢
『VIOLETOPIA(ヴィオレトピア)』
演出・指田珠子
星組お正月公演に思うこと
またまた星組にハードなダンス
『RRR』映画未見なのでヅカ友さんにおすすめされたYou Tubeに流れるダンス動画を視聴しました。
なんじゃこりゃ~。
『ディミトリ』のジョージアンダンスを超えるハードさ。
休養明けの礼真琴さんにこんな体に負担のかかるダンスを踊らせて大丈夫?
礼さんが休養理由を「より良い舞台をお見せするためのメンテナンス期間とし、レベルアップして戻ってきます」と語った意味が理解できました。
【余談】もしかしてお正月公演がこんなハードな演目でなければ博多座で礼さんのビルが見られたのかな。(考えすぎですね)。
一方、『RRR』上演に星組がえらばれた理由も納得できます。
礼さん、暁さん、舞空さんというスペシャルダンサー&首席がそろった星組にピッタリといえばピッタリですから。
話題づくりの意図は
こんな話題作が決まっていたのなら なぜもっとはやくに発表しなかったのでしょうか。
あと数日はやく発表していれば『1789』千秋楽配信の視聴率が多少なりとも上がったでしょうに。
それにしてもこの演目は一体誰に向けての演目なんでしょうね。
宝塚ファンでも星組のチケットは取りにくく、『1789』の高騰ぶりは尋常ではありません。
そんな星組に世界的な話題作って,とてもじゃないですが『RRR』が好きな新規さんにまでチケットが回るとは思えない。
小池先生のことばを借りるなら「生観劇できないのなら配信を」でしょうか。(RRRも世界配信を想定しているのかもしれません)
う~ん、110周年をアピールする話題作りだとすればヒドイ話ですね。
莫大な予算問題
『RRR』は昨年に公開されたばかりの大ヒット作ということで、莫大な上演権がかかるのは間違いありません。
10年前の100周年の幕開きも星組でしたが、そのときは小池先生作『ナポレオン』でした。
『ナポレオン』も衣装とセットの豪華さが当時話題になりましたが、『RRR』はそのはるか上をいく大規模な公演になりそう。
110周年の予算に上限はないのでしょうか?年初の星組にこんなに使って大丈夫?
つぎにつづく花組、月組、宙組、雪組にも平等に豪華な演目をよろしくお願いしますよ!
上田久美子さんから指田先生へ
で、1本物かと思いきや!ショーがあるのですね。
上田久美子さんが「これがコケたらもう二度と女性演出家にショー作品はまわってこない」という覚悟でつくった『バッディ』。
『バッディ』の成功により栗田先生、指田先生ら2名の女性演出家にバトンがつながりましたね。
指田先生は大劇場デビューにして『RRR』との2本立てでプレッシャーだと思いますが、あたらしい感性で新時代のショーをつくっていただきたいなと思います。
さてここからは、『RRR』を楽しみにしつつ、でも~というお話です。
任期後半・礼真琴に思うこと
歌の技術もダンス技術も抜きん出ている礼さんにむずかしい歌(ロックオペラ)や超絶ダンス(ジョージアンダンス)などの話題作をやらせたい気持ちは分かります。
実際、そんな演目をやるたびに組のレベルが上がり、舞台のクオリティも高まっていきました。
ですが7作目が発表されたいま、おそらく任期の折り返しは過ぎているでしょう。
礼真琴さんの男役が見られるもあと数作。ということで、
そろそろ礼真琴さんに男役の代名詞、スーツものを!と思うのは私だけでしょうか。
研15の礼さんの背中からただよう哀愁、襟元に宿る色気。いいじゃないですか~。
礼さんがトップのうちに星組の下級生がスーツものを学ぶ機会をつくってほしいなと思います。
でもまぁそれは来年後半に期待するとして、まずは110周年のオープニングを飾るにふさわしい話題作『RRR』に注目したいと思います。