宝塚ファンをやってると、年に3回くらい体を2つに分けたいと思うことありませんか?
今回がまさしくそれでした。
「鴛鴦のチケットあるよ、どう?」
「キキちゃん(芹香)のお披露目観る?」
宝塚と東京で同じ日のお誘い。う~ん。
迷いに迷った結果、弾丸東京遠征を決行し 宙組『エクスカリバー』観てきました。
宙組『エクスカリバー』感想
作品雑感
純粋な青年が仲間とともに困難を乗りこえ 真の王になるという、まさに『芹香斗亜トップ伝説』。
感動しないわけがありませんよね。
これでもかというくらい、歌のシャワーが気持ち良いのなんのって。
宝塚用に作曲されたわけではないので難易度は高めですが、主要キャストはみんな歌いこなしていましたし、コーラスのパワーが底上げしていました。
内容はというとドロドロした人間ドラマがつぎつぎに展開。
魔術で人をあやつるファンタジー強めな脚本も、愛憎劇も、伏線回収もおもしろくて、エンタメ大国の韓国らしい作りだなと。
ただ、あまりにも曲が多いうえ、歌詞を聞いていないと置いてけぼりになるのはちょっと不親切ですね。
そして役の比重や歌の分量が宝塚のスターシステムに合っていないところは最後まで慣れませんでした。
出演者別感想
真白悠希・モーガン
アーサーの異母姉。芹香さんに似ているので姉弟感がしっくりきました。
芝居上手、容姿端麗、度胸満点!評判どおり絶賛する言葉しか出てきません。キーの高い歌も健闘していたと思います。
とはいえ本人は男役で頑張りたいと思っているでしょうから、次回こそ新公初主演が回ってくるといいですね。
桜木みなと・ランスロット
桜木さんが芹香さんの兄貴分を演じることにより、見慣れたはずの『キキずん』が新鮮に感じました。
アーサーと同じ人を愛してしまった苦悩を繊細に演じて新境地を開いたように思います。
2番手おめでとうございます。良い役に巡り会えてよかったですね。
物語のキーパーソンであるモーガンを専科並の存在感で演じきった若翔りつさん。
アーサーが尊敬する父親を演じた松風さんは 人柄の良さと役がリンク。
モヒカンという目を引くビジュアルで悪役を演じた悠真倫さんは なんか楽しそう。笑
春乃さくら・グィネヴィア
舞台が温まったころ(開演30分後くらい)に登場ということで、初日から数日経ちましたがまだまだ緊張してるのかな。1幕の歌は少し不安定な印象を受けました。
歌の安定、真ん中芝居の見せ方といった課題はあれど、アーサーとランスロットを虜にする魅力にあふれた女戦士は春乃さんにピッタリでした。
芹香さんとはお似合いのコンビ。デュエットダンス見たかったな~。
芹香斗亜・アーサー
登場シーンの可愛らしこと。みんなに愛されて育ったピュアな青年を 研17が違和感なくやってのけるスゴさ。
2幕の闇落ちした『黒アーサー』は長かった2番手時代につちかった凄味と色気が炸裂!圧倒されました。
トップお披露目にしてこの完成度。芹香さんに出来ない役、歌えない歌は無いのではとすら思います。
唯一まだ未知なのは相手役との関係性ですかね。放置型なのか手取り足取り型なのか気になるところ。(追記・桜木さんの話によると、芹香さんはいろんな術をつかって ありとあらゆる事を春乃さんに教えているのだとか)。
いよいよ芹香さんの時代が始まりました。
これからどんな素晴らしい舞台を見せてくれるのか楽しみにしています。