宙組は芹香さんと春乃さんのトップお披露目公演『パガド/Sky Fantasy!』のお稽古真っ只中。
お稽古場情報で作品の内容が明らかになって楽しみが増してきました。
宙組『パガド』チケット状況に思う
『パガド』あの手この手のチケット販売
『パガド』は催眠療法をあやつる青年ジョセフ(芹香)に様々な困難が襲いかかり、悪事に手を染めていくシリアスな展開。
ですがコミカルなシーンも多くて見やすい作品になっているのだとか。
『Sky Fantasy!』は宙組には珍しくエネルギッシュなロックなテイスト。
お芝居もショーも良さそうなのに、残念なことにチケットは完売していません(9月11日午後時点)
シニア割引やコラボ販売など あの手この手で売り切ろうとしていますが、完売まであともう一歩というところ。
お披露目公演くらいは即日完売おめでとう!と祝福してあげたかった。
やはりオリジナル作品というのはどんな作品か分からないので、未観劇の状態で複数枚買うのはためらわれますよね。人にも薦めづらいですし。(芹香さんで見たいと要望の多い『スカーレット・ピンパーネル』だったらと思わずにはいられません)
博多座『エクスカリバー』も一握の不安が。
『エクスカリバー』の戦略は?
星組博多座『ME AND MY GIRL』は3週間の公演にも関わらず全公演全席完売という快挙。
宝塚ファンの馴染みのある楽しい演目と主演の役替りが功を奏したのだと思います。
しかしこれは異例で、本来博多座公演はチケットが完売することはほぼありません。
宙組『エクスカリバー』はどんな戦略を立てるのでしょうか。
博多座のほかに梅田公演もありますし、全公演を売り上げるのはなかなか大変そう。
ここはやはり芹香さん、桜木さん、瑠風さん、鷹翔さんら路線スターを総出で出演させる方向かな。
フィナーレを付ければ集客につながるかもしれませんが、おそらく韓国側の許可が降りないでしょう。
そもそもそれができるなら初演からやってるでしょうしね。
フィナーレどころか、お披露目なのに大羽根もなし、番手と歌の配分が歪なのは契約上の縛りがあるから仕方がないのかもしれません。
トップ就任・芹香斗亜の思い
トップになると覚悟を決めた瞬間
それはそうと芹香さん雰囲気変わりましたね。
露出が増えたこともあり、ビジュアルに磨きがかかったのはもちろん、内面からにじみ出る貫禄と余裕。
ご自身でも「トップになったのが今で良かった」と語ったように、お披露目とは思えない落ち着きがあります。
それもそのはず、トップになる覚悟はずっと前にできていたのですから。
花組下級生時代は怯えながら舞台に立っていたけれど、
当時のトップさんに「あなたはもっと上を目指したくないの?」と言われて、「目指したいです」と即答した自分に驚いたのだそう。
「限られた人しか見られない(トップの)景色を芹香にも見てほしい」
この言葉でトップになるという目標が明確になり、ただひたすらに努力する日々。
そしてついに今年トップスターに就任したわけですが、
芹香「自分より周りの人がよろこんでくれたのが何よりうれしくて、今まで多くの人に支えられてきたことを実感し、舞台に立つ意味が『自分のため』から『恩返し』という意識に変わっていきました」
だからこそ経験が浅いままトップになった春乃さくらさんには、
春乃さくらと宙組への思い
「わたしはあなたの代わりにいろんなことを経験してきた。だから大丈夫。思いっきり頼ってください」と気持ちを伝えたのだとか。
芹香「これからの私の時間は自分のためではなく宙組のためにある」
誰よりもはやく2番手になったにも関わらず、礼真琴さんや柚香光さんら95期に先を越され、研17になるまで待たされた芹香さん。
悔しい思いも辛い思いもたくさんしたことでしょう。
だからこそ男役としても人間的としても円熟した状態でトップに就任した今、快進撃が楽しみでなりません。
と、マジメに雑誌のインタビューに答える芹香さんですが、
「自分の短所はふざけてしまって最後までマジメを貫けないところ」なのだそう。
芹香「宝塚は自分が時間をかけて習得したことを上級生が惜しげもなく下級生に教えるんです。しかも無料で!笑」
話のオチがお金って、さすが関西人!笑
どんなときもユーモアを忘れない芹香さん、好きだなぁ。
さぁ芹香さん率いる新生宙組がどんな舞台を見せてくれるのか、大劇場お披露目公演を心から楽しみにしています。