タカラジェンヌの死と宙組公演中止について

タカラジェンヌの死と宙組公演中止について 宙組

昨夜、タカラジェンヌの訃報をテレビのニュースで知りました。

その衝撃たるや。

一夜明け、劇団から発表されたのは宙組公演中止の決定。

宙組大劇場公演中止

【中止対象公演】
宙組 宝塚大劇場公演
10月1日(日)11時公演(貸切)、15時30分公演

宙組は待ちに待った芹香斗亜さんのトップお披露目が9月29日に初日を迎えたばかり。

その初日を観劇しましたが↓

初日とは思えない完成度の高さと、下級生一人ひとりがイキイキと自分をアピールして、新生宙組はそれはそれは素晴らしいスタートが切れたと大感動で帰路に着きました。

そして2日目(9日30日)の公演は、休演者がひとり増え心配されたものの、マチネもソワレも通常どおり行われました。

ソワレの貸切公演では元宙組組長の寿つかささんが司会に駆けつけ、芹香さんと仲のいいトークを繰り広げて客席は大盛りあがりだったとか。

しかしその頃すでにタカラジェンヌの訃報は世間の知るところとなって…

タカラジェンヌの訃報

公演中止について いち早く対応したのは劇団ではなく貸切企業でした。

翌日(10月1日)の貸切公演の中止の知らせを前夜うちに招待客に送るという素早い対応。

中止の理由は『体調不良者が出たため』という翌日公式から発表されたのと同じ内容だったそうです。

宙組 宝塚大劇場公演『PAGAD(パガド)』『Sky Fantasy!』は、複数の出演者の体調不良が判明し、公演実施が困難なため、急遽、本日 10月1日(日)の公演を中止させていただきます。

ジェンヌたちにとって劇場近くのマンションで仲間が自ら命を断ったという知らせは想像を絶するショックと悲しみでしょう。

しかし驚くことに、本日も東京花組公演はもとより↓

大劇場と同じ敷地内にあるバウホールで『宝塚舞踊会』が予定どおり上演されました。

何があっても舞台の幕を開けるというのがエンターテイメントの世界であったとしても、仲間の死に直面した生徒たちを 彼女の死を悼むより前に舞台に立たせることは避けてほしかった。

生徒の中には10代の子もいるので、身近な人の死に直面するのが初めてという場合もあるかもしれません。

悲しい連鎖を生まないために初期対応の重要性が叫ばれるなか、果たして今回の劇団の判断は何を最優先に決定されたのか。

【追記】舞踊会開演前に劇団理事長から「現時点では詳細の公表は差し控えます。舞踊会は修練の発表の場であるため生徒のためにも予定通り実施します」と説明があったそうです。

プライバシーに関わることなので どんな対処が最善なのか難しいのは確かです。

しかし劇団はまず、亡くなられた生徒さんに哀悼の意を表したうえでご遺族の意向に沿うカタチで見送り、起きてしまった事実を受け止めて真摯に向き合うことが先決。

大切なお嬢さんたちをあずかっている以上、残された生徒の心の傷を最小限に留める努力をする必要があると思います。

亡くなられた生徒さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。

どうぞ安らかに。

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