花組東京公演『鴛鴦歌合戦/GRAND MIRAGE』。
10月3日公演は開演約1時間前に中止と発表。
出演者の心身の状況を考慮した結果、公演の安全な実施が困難と判断し、急遽、本日 10月3日(火)の公演を中止させていただきます。
その後、5日までの中止が追加発表されました。
花組公演中止・星風まどかに思う
タカラジェンヌ死亡の報道があった翌日、宙組公演は中止されましたが 東京の花組公演は予定どおり実施。
開演前に総支配人の挨拶があり、客席に緊張が走るなか、花組生はどんな精神状態で舞台に立っていたのでしょうか。
その日の柚香さんの様子は前回の記事に書きました↓
今回は星風さんについて記したいと思います。
星風まどかを心配する声
『鴛鴦歌合戦』物語の終盤。
お春(星風)が「誰だって幸せになっていいのよ」と、町から出ていこうとする礼三郎(柚香)の心を動かすシーン。
訃報の翌日ということもあり、星風さんの涙の量がものすごく多かったことに心配の声が上がりました。
だけどそれは考えすぎで、いつもにも増して役に入り込んだだけなのかもしれません。
いずれにしても宙組時代を共に過ごした仲間を亡くした悲しみの中、
屈託のないコメディと体力的にも大変なショーを 笑顔でよくやりきったなと思います。しかも2公演も。
宙組出身の組長もそうですし、同期たちも、もちろん花組生みんな。
そして休演日明けの公演中止が発表されました
当日公演中止発表に思う
中止の発表が開演ギリギリだったのは、公演の準備はしたけれど舞台に立てないほど打ちひしがれている生徒さんがいたのか、
大丈夫そうに見えるけれど専門家の判断でストップがかかったのかは分かりません。
しかし生徒さんたちが大きなショックを受けていることに変わりありませんので、今後の影響を考えたら公演を強行するのではなく、
たとえ開演1時間前であっても 中止に踏み切ったことは賢明な判断だったと思います。
いまさらですが報道があった翌日の公演こそ この判断を下すべきだったかと。
観劇する客席も、いまはまだジェンヌさんが心配で 作品に没頭するのは難しいでしょう。
安心して観劇するには まだまだ時間が必要かもしれません。
とはいえ、
宝塚ファンとして当然の思い
劇場前の貼り紙で中止を知った人のショックを思うと…
楽しみにしていた公演が見られない悔しさ、遠征費負担のやりきれなさ、
完走できなった無念も、退団者のために千秋楽だけでもと願うことも、どれも当然の感情だと思います。
もうすぐ別箱が始まる星組、お稽古中の雪組と月組のことを心配するのも当たり前ですし、
各組、公演が実施されても中止されても思うことはあるでしょう。
多くの人は そんな複雑な思いを抱えながらもジェンヌたちの心の回復を一番に願い、劇団の動向を静かに見守っています。
だからこそ、
劇場スタッフに土下座を強要した人がいたと聞いて驚愕しました。
このことについて話すと言葉がきつくなりそうなので控えますが、やるせないですね。
今後、生徒さんやスタッフさんはもちろん、宝塚歌劇団にかかわる方々が誰からも傷つけられることがないよう願うばかりです。