文春第5弾が出ましたね。
イジメ、パワハラ、隠蔽画策、責任のなすり合い…
今回の報道は単純な内部告発で済ませていい内容ではありません。
文春第5弾について思うこと
告発は正義感?悪意?
記事にもあるように、報道が出なければ彼女の死は隠蔽(休演者扱いで千秋楽退団)されていたのかもしれません。
上級生による亡くなられた生徒さんへのパワハラも、大人数のコロナ感染を隠して公演が行われたことも、どこまでが本当のことかはわかりませんが、
閉鎖的で隠蔽体質の劇団に風穴をあけるために現役生が勇気を出して告発したことについて理解しているつもりです。
個人を名指しで徹底的に叩きのめす報道は週刊誌側のやり方であって、
告発した生徒の本位(個人的な恨みを晴らしたいわけ)ではないだろうということも。
しかし文春第3弾を最後に劇団がコメントを出すのを止めたことが気になります。
いまは調査中のためコメント出来ないとするつもりでしょうが、このまま放置するのは得策ではありません。
劇団がなにも言わないとなると、正義感からくる内部告発だけでなく歪んだリークも増え、極端なはなし、誰かを陥れることすら可能になってしまいます。
生徒たちは疑心暗鬼になるでしょうし、報道もさらにエスカレートしていくのは目に見えています。
たとえ書いてあることに事実が混じっていたとしても、こんなカタチで制裁を受けさせるのは違うと思います。
名前をさらされた生徒が心配になるくらい酷い記事を、それでも劇団は放置するのでしょうか。
彩風咲奈が物申す
今回、良い意味で名前が挙がったのは雪組トップの彩風咲奈さんです。
彩風さんは劇団幹部を前に、「生徒全員へのケアも含めて誠意を持った対応を。もっと休養時間を確保しないと私はやりません」と言い放ったのだとか。
組子のヒヤリングを一日で済ませた劇団に異議を唱えた彩風さんカッコいいですね。
勝手なもんで、こういうカッコいいヒーロー的なエピソードは無条件に信じたくなります。
だけどこの件だけ取ってつけたように美談なのが引っかかるところ。
新たな読者を獲得するために彩風さんの名前を出しただけだとは思いますが、次のターゲットが雪組でないことを祈ります。
雪組新公できるの?
やっと雪組『ボイルド・ドイル~』新人公演の一部キャストが発表されました。
だけど『待ってました!』と心から喜べないのは、新公のお稽古の仕方が問題になっている現状において、その問題が解決しない段階で実施することの危うさを感じるからです。
それこそ報道の標的にもなりかねず、出演者にとんでもないプレッシャーがかかるでしょう。
主演に選ばれたのは106期の華世京さんです。
アーサー・コナン・ドイル/華世京
ルイーザ・ドイル/星沢ありさ
シャーロック・ホームズ/聖海由侑
ブレない雪組の一人っ子政策とも受け取れますが、
充分なお稽古期間が確保できるか分からないことから、主演経験があって実力もある華世さんが選ばれたようにも思います。
長の期で亡くなられた生徒さんと同期の聖海さん(103期)が2番手役ですね。心から応援しています。
ところで雪組の新公キャスト発表といい、宙組の東京公演チケット販売といい、
公演実施の方向で進んでいるようですが、本当に出来るのでしょうか。
劇団の対応は支離滅裂。
宙組大劇場は全公演中止&雪組2週間中止、タカスペや公開収録も中止。
だけど東京月組は実施、星組の別箱は通常どおり実施。年末の特番実施。
さらに水美舞斗さんと瀬央ゆりあさんの外部出演はスケジュールありきで事が進められるという…
なにが良くて、なにがダメなんだか。
ブレーキとアクセルを同時に踏んでいるような劇団のやり方には戸惑うばかり。
調査報告を待つしかないのがもどかしいところですが、少しづつでも改革がなされ、良い方向に進んでいることを願っています。