花組次期トップコンビの大劇場お披露目演目が発表されました。
花組次期トップコンビ大劇場お披露目演目
VISAの冠は付くのか？
VISAガールを務める永久輝せあさんのトップお披露目公演とあって、歴代のように海外1本物が予想されていました。
【歴代VISAトップお披露目演目】
春野寿美礼『エリザベート』
音月桂『ロミオとジュリエット』
明日海りお『エリザベート』
しかしいまの劇団の傾向として、負担の大きな海外モノは避けられる傾向にあることと、
『アルカンシェル』から2作続けての1本物は回避という点から、オリジナル2本物になりましたね。
谷貴矢＆稲葉太地という、クリーンなイメージが保たれた演出家を起用してVISAにアピール？
これでVISAの冠が付くといいですね。
ホラロマンって何？
ファンタジー・ホラロマン
『エンジェリックライ』
作・演出／谷貴矢
さてさて星組『RRR』に続き、今年2作目の大劇場公演を担当する谷先生。大活躍です。
それにしてもタイトルのあおりが独特。
ファンタジーホラロマンって何ぞや？？
ちなみにこれらは どの作品のあおりか分かります？
①サイエンスフィクションラブストーリー
②デジタル・マジカル・ミュージカル
③忠臣蔵ファンタジー
④ファンタジーホラロマン
答えは、
①アイラブアインシュタイン
②出島小宇宙戦争
③元禄バロックロック
④エンジェリックライ
正直、毎回『これ要る？』と思わなくもありませんが、こだわりなんでしょうね。
しかしながら先生は生徒の良さを引き出そうと配役や見せ方に配慮してくださるので今回も期待しています。
ただ、『エンジェリックライ』の解説文を読む限り、まったくラブの要素が無いのが気になります。
まさか天使（永久輝）とトレジャーハンター（星空）が力を合わせて悪魔に立ち向かうだけの冒険モノじゃあないでしょうね。
どうか『ロマン（冒険への憧れ）』だけではなく『ロマンス（恋愛）』もお願いします。
新たな王の誕生
レヴュー グロリア
『Jubilee（ジュビリー）』
作・演出／稲葉太地
花組では『Mr.Swing!』『宝塚幻想曲』『シャルム』『Fashionable Empire』を担当している稲葉先生。
今年は宙組博多座公演『エクスカリバー』が中止になり、花組のショーが初登板となるんですね。
『ジュビリー』は祝典を表し、新たな王（永久輝）の誕生を祝うプロローグがあるのだとか。（まさかまた王冠？）
永久輝さんや新生花組への並々ならぬ思いが溢れていて期待できそうです。
以外な公演日程に戸惑う
そして今回の発表でいちばん驚いたのは公演日程です。
東京公演・2024年12月7日（土）～2025年1月19日（日）
年末年始をまたぐのですね。
過去にも例はあったそうですが、多くの人が初めて経験することになるでしょう。
しかしよく考えると年末にバタバタ舞台稽古をする必要がなくなりますし、
生徒さんも実家でゆっくり～なんてことも可能になるかもしれません。
オーケストラや劇場スタッフの労働環境改善にも繋がりますしね。
いろいろ試行錯誤しながら良い方向に進んでいってもらいたいなと思います。
さて、次期トップコンビのお披露目演目が発表され、ますます新生花組に期待が高まったところではありますが、
現在公演中の『アルカンシェル』では、現トップコンビの有終の美と、
永久輝さんの数少ない2番手時代をしっかり見届けたいと思います。