途中、無念の公演中止期間がありながらも、なんとかぶじに千秋楽を迎え、6名の退団者を見送った花組大劇場公演。
一夜明け、はやくも柚香光さんチームと星風まどかさんチームはDS&MSに向け始動し、永久輝せあさんは青年館で行われた望海風斗さんのコンサートをご鑑賞と前に進んでいるようですが、
われわれファンはまだまだ抜け殻状態。
更新遅くなりましたが、千秋楽を振り返ってみたいと思います。
花組大劇場公演千秋楽・長い一日を振り返る
入りセレモニー
大劇場のロビーで行われた『入りセレモニー』の様子がタカラヅカニュースで放送されました。
ロビーの大階段に合唱隊のようにキレイに並ぶ花組生たち。
最前列センターには真っ白のスーツに身を包んだ柚香光さん、左右に退団同期の舞月なぎささん、帆純まひろさん、愛蘭みこさん、美里玲菜さんの姿がありました。
何やら前フリがあって、柚香さんにロビーにあるピアノを弾いてもらおうと、組子たちが必死になっている様子が伝わってきました。
空気を察した柚香さんがマルセル風に「オレが弾こう!」と言うと組子たちから「キャーッ!」「ヒューッ!」と歓声が。
そして柚香さんがこうもりのアリアの伴奏を弾き始めると、星風さんが歌うのかと思いきや!!
なんとまさかの全員合唱。笑
すごい声量で思わず耳をふさいじゃった子もいて笑ってしまいましたが、永久輝さんや組長、専科の輝月ゆうまさんまで、みんながカトリーヌになりきって気持ちよさそうに歌っていて、とにかく楽しそう。
演奏後、永久輝さん(フリッツ)から「素晴らしかったよ」と渡された花束には組子たちの千社札が刺さっていて、柚香さんはその花束を愛おしそうに見つめていました。
そして組子みんなに「いってらっしゃーい!」と見送られ、いざ千秋楽公演へ。
コロナ禍以降は楽屋前での大々的なセレモニーが自粛されていますので、恒例の神輿はありませんでしたが、こうやって大劇場最後の日に思い入れのある空間で組子たちとゆっくりした時間が持てて良かったですね。
千秋楽公演について
公演は配信で見ましたが、会場の多幸感が画面からも伝わってきて大感動。
芝居は良い意味でいつもどおりだったように思います。
というのも、指揮者の先生のお話しによると、この作品はとにかくBG合わせがシビアなんだとか。
キャストの会話中に自然と流れているように思える音楽ですが、セリフ後の歌い出しのタイミングを合わせるのが難しいでしょうね。(正直、初日明けてすぐの頃は、音楽待ちかな?と分かるくらい不自然にセリフの間が空くこともありました)
ゆえに千秋楽の客席の高揚感に飲み込まれることなく、緻密に積み上げてきた芝居をキチンと届けようと心がけているように見えました。
【余談】とはいえ千秋楽は千秋楽。気持ちの高ぶりは音楽にも表れる? パレード 柚香さんの礼が終わって拍手が入るところからラストまで、いつもよりオケのテンポが早かったような。
サヨナラショーは前楽で見たときよりもデュエットダンス(トップハット)の安定感がまして、一日でさらに進化するなんて流石『れいまど』だなと感心しきり。↓
お花渡しに水美舞斗さんが登場して話題をかっさらっていきましたね。
ともに花組で育ち切磋琢磨した『れいまい』。
同期ゆえ、良い時もそうでない時もあったでしょう。ハグしながらお互いどんなことを思ったのかな~なんて。
フェアウェルパーティー
本来なら大劇場前で大々的にサヨナラパレードが行われるのですが、これもコロナ禍以降中止。(公式に行うとなると労働問題に絡んできますし、警備の問題もあり、おそらくこれからも復活しないのではないかな)
残念ではありますが、フェアウェル組にとってはゆっくりと会場まで移動できるなど利点があったり。
ということで非会員ではありますが、ご縁があって、あるジェンヌさんのフェアウェルパーティーに参加しました。
豪華なお花に囲まれた会場でジェンヌさんが到着するまでお食事をいただきながら周囲の人たちと歓談。
両隣りとも初対面の方でしたが、「いつからファンなんですか」「東京も行きますか」と会話に困ることはありませんので全く問題なし。
ジェンヌさんが登場すると歓声と悲鳴!!
それにしても退団を迎えたタカラジェンヌってなんであんなに発光しているんでしょうね。ただただ神々しかったです。
順番に同期や組子が登場して、それぞれとっておきのエピソードを聞かせてくれて、ファンも一緒になって笑ったり泣いたり。
一生の思い出に残る尊い時間を過ごしました。
ということで、いまだに感動の余韻が抜けない状態ではありますが、花組生たちはもう次に向かって進んでいます。
明後日から始まる柚香さんのDSをはじめ、星風さんのMS、そして『アルカンシェル』東京公演を楽しみにしたいと思います。