本日は宙組再開のニュースに揺れに揺れた一日でしたね。
宙組特別公演
『Le Grand Escalier -ル・グラン・エスカリエ-』
主演/芹香斗亜、春乃さくら
作・演出/齋藤吉正
『Le Grand Escalier-ル・グラン・エスカリエ-』
齋藤吉正先生に白羽の矢
劇団が宙組を解体する気がないのなら、いつかは公演を再開しなくてはいけないとは思っていました。
しかしそれがまさか現体制で、しかも規模縮小バージョンとはいえ、大劇場公演という大々的なカタチになるとは。
大劇場公演はたったの11日間。東京も期間短縮。
大劇場・5/17~6/13→6/20~6/30
東京劇場・7/13~8/25→7/20~8/25
これは芹香斗亜さん&春乃さくらさんの2作目とカウントしてもいいのでしょうか。
当然、新人公演も行われないでしょうし、この公演の位置づけを何とするかは微妙なところ。
ショーのみなのでチケット代金も破格の安さです。
SS席・12,500 → 6,500円
S席・8,800 → 5,000円
A席・5,500 → 3,500円
B席・3,500 → 2,500円
そしてこの前代未聞の代替公演の脚本・演出を務めるのが、以前から退団の噂のある齋藤吉正先生。
『ジャガービート』は刺さる人には刺さるキワモノショーだったものの、
個人的には比較的王道で万人受けするショーだった『Misty Station -霧の終着駅-』が好きだったので期待しています。
それにしてもよく引き受けてくださいましたね。
あれ?当初予定されていたショー『宝塚110年の恋のうた』の大野先生どうした??
どういういきさつで斎藤先生に白羽の矢が立ったのかは分かりませんが、
この大役を果たし、作品を置き土産に宝塚を去るということがないよう祈るばかりです。
【余談】おそらく劇団の意図でしょうけれど、『110年の節目の年に華麗なるレビュー作品をお届け~』って、こんなときでも何がなんでも110周年を絡めたいんですね。
宙組再開は前にすすむきっかけ
で、もうひとこと。
『宙組にとりましておよそ半年ぶりの公演』とありますが、
公演がストップしていたのは10月からなので約8ヶ月ぶりでは?
こんなところでサバ読んでどうするの!まったく。
と揚げ足を取るようなことを言いましたが、
個人的には宙組公演の再開はすべての人が前に進むきっかけとして良かったんじゃないかなと。
すでに退団を決意している人は、集合日付けなり、公演千秋楽付けなり、正式な手順を踏んで前に進めますし、
舞台経験がままならない下級生の時間もやっと進む。
月組が研3&研2の生徒が新公主演をし、雪組全国ツアーでは研2の音綺みあさんがお芝居ショーともに大活躍してますからね。
宙組が動き始めることによって、ようやく組替えも行われるようになるでしょうし。
他組にとっても宙組再開の意味は大きい。
賛否両論あるけれど
しかしいまだ、亡くなられた生徒さんに黙祷を捧げることもなく、その後、謝罪の手紙が出されたのかも分からないまま。
けっきょく第三者委員会も立ち上げず原因の究明はあいまいで、今後の改革をどう進めていくのかも明確にしていない。
そんななかで企業の上層部はだれも責任を取らず、パワハラを行ったとされる上級生を含む現体制のままでの公演再開に否定的な意見があって当然です。
再開にあたり、『見る』『見ない』はそれぞれでしょう。
個人的には再開の幕が上がるのであれば、配信であれ何であれ、しかと見届けたいと思っています。
ただ、再開を急ぐあまり、気持ちが追いついていない生徒を置いてけぼりにすることがないよう、十分配慮した上で行われることを切に望みます。