雪組全国ツアー公演『仮面のロマネスク/Gato Bonito!!』
5月6日の千秋楽は朝美絢さんのアドリブが炸裂して盛り上がったそうですね。
しかし名古屋公演のレポートが物議を醸し、それをYahooニュースが取り上げる騒ぎとなっているんです。
劇場・見え方問題
ジェンヌの顔が見えないなんて
というのも全ツの最終地である名古屋・愛知県芸術劇場の見え方がヒドイと落胆する声が多数上がっていて、そのどれもが悲惨。
《私が座った席はもうほとんど前の席の人の頭で観えず。少し体をずらしても手すりで観えず一生懸命手すりの隙間から観た!》 《 舞台を手すりで隠されるお席》 《もう一生愛知芸術劇場には行きたくない》 《この席で何見るんだ??》《ステージにいる演者が見えません》
Yahooニュース引用
宝塚初観劇になる友人を連れて行ったのに舞台が見えない席で申し訳なかったなんて声もあって、残念すぎます。
で、劇場側の言い分はこうです。
「お客様の鑑賞をサポートすることが最重要。ですが5階席の構造上、安全のために手すりを設置。2,480席という人数を収容するための座席配置となっておりますので、見え方につきましては劇場のホームページでわかるように工夫しております。そちらを参考ください」
観客としても安全上手すりが必要なのは十分理解しています。なにがなんでも外せといってるワケではありません。
なぜ手すりで見えない席を販売するかという話しですよ。
しかも劇場側がいう『座席の見え方を参考にチケットをご購入ください』は、宝塚歌劇では当てはまらないのです。
だって公式抽選で選べるのはS席やA席といった席種のみで、ピンスポットでその座席を買うシステムではないのですから。
欠陥の劇場ができるワケ
そもそもどうしてこんな劇場を作ってしまったんでしょう。
一説には収容人数を先に決めてから建設に入るため融通がきかず、いざシートを入れる段階になったときに見切れるとわかっていても無理やり配置するのだとか。
前の人の頭がかぶらないために必須な傾斜の確保や千鳥配置。
これらがなされていない劇場があるのもキャパありきでの建設が原因だからだそう。
近年新しく建設された劇場でもこの手の苦情が多いのはそういう理由があったからなんですね。
【余談】これだけニーズがあるんですから、そろそろ観客の座高を一定にするシートが開発されても良さそうなのに。もしそれが完成したらノーベル平和賞だと思うんですけどね。
結局のところ劇団がそんな劇場で公演を行っているということが問題なんです。
今後は見切れ席は売らないとか、そもそもこういう劇場では公演しないということが必要だと思います。
観客マナーについて
王様と私観劇
今日は梅田芸術劇場に明日海りおさんと北村一輝さん主演『王様と私』大千秋楽を観に行ってきたんです。それはそれは良い舞台でしたよ。
明日海さんのドレス姿は美しかったし、北村さんの確かな芝居力に引き込まれましたし、体調不良から復帰した朝月希和さんは絶好調!
カテコも千秋楽ならではのロングバージョンで、10名以上いる子役たちの可愛いごあいさつに和みました。
ですが、本編の観客マナーがあまりのも残念だったんです。
あっちでピロピロ~
約3時間の公演で何回スマホが鳴ったでしょう。あっちでピロピロ、こっちでピロピロ~。
まぁ100歩譲って ついうっかりなんてこともあるでしょう。
だがしかし、鳴ったことに気がついてすぐに電源を切るならまだしも、鳴っているまま放置ってどういうこと?
劇場スタッフさんがキョロキョロと着信犯を見つけようとしていましたけど、2000人のホールでそれは無理ってもんです。
電話をかけてきた人が諦めたのか、ようやく静けさを取り戻したと思ったら、
今度は別の客席から「GPS信号が失われました」って、観劇中にどこ行くねん!!
しかもそのあともう一人GPS信号が失われた人がいたもんだからビックリですよ。
観劇には想定外のことが起こることもありますが、スマホ着信の公害はおのおのの注意で防げるはず。
どの公演でもみんながマナーを守り、気持ちよく観劇できるのが当たり前であってほしいなと思いました。