花組大千秋楽で柚香光さんを見送ってからロスが続いており、お久しぶりの投稿となりました。
今年は花組トップコンビに引き続き、月組トップコンビに雪組の彩風咲奈さん、星組の舞空瞳さんと、トップたちの退団ラッシュ。
ほんと、こちらの身が持ちませんね。しっかりしなくっちゃ。
寄せられた苦情について
花組の大千秋楽を配信で見届けたあと、柚香光さんへの思いを綴った記事をアップしました。↓
そして次はこんな記事をアップしたのですが↓
思いがけない苦情というか、ご意見がたくさん寄せられて困惑しております。
そのご意見というのが、
「なぜ星風まどかの記事は書かないのか!」でした。
う~ん、(余計なことを)書いてお叱りを受けることはありましたが、書かなくて苦情を寄せられたのは初めての経験。
まず最初に星風さんの記事を期待してくださっていた方々に謝らせてください。すみませんでした。
もちろん星風さんの男役をとことん立てるプロフェッショナルな娘役の佇まいも、
柚香光さんとのデュエットダンスも大好きですし、もう見られないのは本当に残念です。
がしかし、星風さんの舞台人生って宝塚を卒業してからが本当の始まりだと思うんですよね。
サヨナラショーで歌った『アナスタシア』は宝塚のスケールを超えていたし、『アルカンシェル』のアデーレのアリアもそうです。
過去トップ娘役として5年以上君臨していた人たちって、花總まりさんしかり、愛希れいかさんしかり、
卒業後は大作のヒロインだけでなく、タイトルロールをバンバンやって現在も大活躍!
娘役時代は男役トップに導かれる立場だったけど、いまは座長としてチームをひっぱる頼もしい姿をみせてくれています。
星風さんもきっと彼女たちのように日本のミュージカルに欠かせない大女優になると思うんです。
なのでようやく解き放たれたか!という気持ちが大きくて、初仕事が決まってから応援の意味を込めて彼女の記事をアップしようと思っていたんです。
まぁそうはいっても宝塚を退団するということはタカラジェンヌではなくなるということですものね。
なので先走らず、まずは彼女の宝塚での功績を讃える記事をアップすべきでした。すみません。
ということで…
プロトップ娘役・星風まどかへ
星風さんは いまでこそ芝居もダンスも歌にも秀でた娘役のお手本のような人ですが、ここに至るまでにどれほどの努力があったか。
かつて研1でいきなりトップスターの子ども時代を演じた時は本当に大変だったでしょう。
「この生徒を上げる」と決めたらトコトン上げるのが当時の宝塚。
研2で新公&バウヒロイン、研3で東上ヒロイン。そして研4でトップ娘役就任という、まさにシンデレラストーリーを地でいく大出世!!
しかしそれゆえ試練の連続だったように思います。
宙組時代は大人な雰囲気の真風涼帆さんにあてられた演目ゆえ、未亡人など背伸びするような役が多かったですから。
だけど最後に『アナスタシア』という代表作に恵まれて本当に良かった。
【余談】個人的に星風さんの好きな役は『ちぇっ!』のお春ちゃんです。なにもかも見事にハマったのは『アルカンシェル』のカトリーヌでしょうか。
花組に異動してからは公演ごとに自分を開放していく様子が興味深かったです。
そして何よりダンスの才能が開花したように思います。
簡単そうに柚香さんのダンスに合わせてますけど、独特の感性で唯一無二のダンスを繰り広げる柚香さんにピタッと寄り添う技術力は相当なもの。
間違いなく『ファッシネイション』は星風さんのショーの代表作になりましたし、
サヨナラショーでもやった『チーク・トゥ・チーク』は宝塚史に残る名ダンスシーンだと思います。
そしてあれだけ慎重にことばを選んでいたトークも、ふとした瞬間に本音が聞けるようになりましたね。
(最後のスカステ収録で)ふたりだけのお気に入りの散歩コースを暴露してしまった柚香さんに、「わたしは誰にも言っていないのに」とスネてみせたりして、
あぁ素直に心を開放できるようになったんだなと。
誰もが羨む宝塚人生を歩みながら、ひたすらに舞台スキルを上げる努力をし続け、つねに周囲に気を使い、劇団やファンの期待にこたえつづけた星風さん。
たくさんのステキな作品を見せてくださり心から感謝しています。ありがとうございました。
そしてしつこいようですが、今後ますますのご活躍たのしみにしています。