つい最近宙組の稽古場情報を見たばかりなので のんびりしていましたが、
『ベルサイユのばら』の新人公演キャストも発表されましたし、雪組公演が近づいてきているのですね。
雪組版『ベルサイユのばら』に期待
改正キターッ??
初演から50周年&宝塚歌劇110周年の目玉として上演される『ベルサイユのばら』。
『オスカルとアンドレ編』『フェルゼン編』ともに、宝塚のシンボル的作品ですので、これまで何度も再演されてきました。
小公子の「ごらんなさい、ごらんなさい」、
オスカルとアンドレの「今宵一夜」、
「アンドレの死」「バスティーユ襲撃」「オスカルの死」といったシーンは有名ですね。
しかし近年では、古臭いセリフ回しやオーバーな所作に違和感を覚える人も多く、『宝塚古典』と揶揄されるように。
幕前芝居や説明セリフが多いのでテンポも遅く感じますし、盆やセリがあまり使われないのももったいない。
なので上演が決定したときは「お願いだから新演出で!」と祈ったんです。
そしたらなんと今回の『フェルゼン編』で、変更改正キターーーッ!!
彩風咲奈のために
とはいえ全編にわたって新演出になる!という大々的なものではなさそうです。
これまで再演のたびに、その時のトップスターや組のメンバーに合わせて新しいシーンや歌が追加されてきたように、今回も一部が改正される程度かな。
とはいえ、彩風咲奈さんと奏乃はるとさんによる『ベルサイユのばら』の稽古場情報によると、
1幕だけではなく、2幕にも長いプロローグが追加されるなど大々的な変更もあるようです。
『ベルばら』は役が少ないので、追加されたプロローグに、たくさんの生徒が出られるといいですね。
オープニングの「ごらんなさん」のあとは、ポスターのピンク色の世界が広がり、いままでのイメージを一新。
次いで、『バスティーユ』のシーンは、民衆が花道までびっちりと並び、過去最高の人数で迫力のあるシーンに!(これも下級生の出番を増やす対策なのでしょうか)
そして胸が熱くなったのは、
令和雪組版『ベルばら』上演にあたり、先生方から最大級の愛あるシーンが用意されていることです。
なんと、組子たちが新曲『セラヴィ・アデュー』をうたって彩風さんを見送るという感動のフィナーレが!!
『セラヴィ・アデュー』
作詩・植田紳爾
作曲・吉田優子
1本物なのでサヨナラ感は薄いのかなと覚悟していましたが、別れを惜しむシーンがあると聞いてとっても嬉しいです。
フィナーレは他にも50人のロケットやベルばらメドレーもあって盛りだくさん。
組子への思い
まだ退団する実感がわかないという彩風さんですが、組子たちが愛おしくてたまらないといった様子。
大役に挑む夢白さん、朝美さん、縣さんへの思いは、
「アントワネットに体当たりでぶつかるあやちゃん(夢白あや)が可愛くて包みこんであげたい。いつも強がっているオスカルはアーサ(朝美絢)にピッタリだし、あがち(縣千)は内面の大らかさを表現できるとステキなアンドレになると思う」と。
たくさんの下級生にも積極的にアドバイスをされているそうです。
けっきょくのところ、令和雪組版『ベルばら』がどこまでファンのニーズに合うように改正されているかは、初日の幕が開くまでは分かりません。
だけど稽古場情報を見て、先生方が今の時代にあったものをつくろうと模索しているのは伝わってきましたし、
彩風さん率いる雪組がつくる『ベルサイユのばら』が楽しみになりました。
順調にお稽古が進められ、みんな元気に初日を迎えられますように。