『夢の音楽会』は、憧れの人とデュエットしてみたいという現役ジェンヌの願いを叶えるスベシャル番組です。
今回は専科の瀬央ゆりあさんが元星組トップスター紅ゆずるさんと共演を果たしました。
(以下、曲目などネタバレありですので読み進めご留意ください)
『夢の音楽会』瀬央ゆりあ✕紅ゆずる
ふたりの共通点
紅ゆずるさんは2002年入団の88期。(同期・朝夏まなとさん、娘役桜乃彩音さん)
成績が悪く、役がつかない時期がつづき、入団7年目でやっとつかんだ新公主演。
そこからバウ主演→東上主演と怒涛の快進撃をみせたわけですが、
そうです、紅さんと瀬央さんって、歩みが似てるんですよね。
俗に言う『成り上がり系』。
経験の浅い状態で抜擢された新公時代の苦労など、共感する部分が多いのでしょう。
瀬央さんは2回も紅さんの役(『The Lost Glory』『ナポレオン』)をやってますし、話がはずむ、はずむ。しかも面白い。
まず最初のゲスト依頼の経緯説明から爆笑でした。
瀬央「番組の話を聞いたとき、一番に紅さんと歌いたいって思いました」
紅「なんや、スケジュール的にあの人もダメ、この人もダメ、で、しゃーなしに私に回ってきたんかと思った」
いきなり紅節炸裂!この感じ、なつかしいですね。
瀬央さんが紅さんと歌いたかった曲は…
・世界の王/ロミオとジュリエット
・ひとかけらの勇気/スカーレットピンパーネル
「ひとかけらの勇気を人と歌うのは はじめてや!」という紅さんに、
「そりゃそうですよ、ひとりで歌う曲ですから。ふたりで歌ったらふたかけらになってしまう」とツッコミ返す瀬央さん。
ほんと、おふたりとも笑いの瞬発力が凄すぎて感心するばかり。
これからこの曲を聞くたびに「ふたかけら」が思い出されて笑ってしまいそうです。
もちろん真面目なトークもありましたよ。
瀬央ゆりあ・憧れの人に質問
瀬央さんが紅さんに聞きたかったことは、
「初共演の人とのコミュニケーションの取り方」
自他ともに認める人見知りな瀬央さん。
専科生になって、はじめましての人とどうやってコミュニケーションを取ったらいいのか、思いのほか深刻そうでした。
が、そんな悩みを紅さんが物事の本質を捉えた神回答で一発解決!!
紅「そもそもの目的は仲良くなることじゃなくて良い舞台をつくること。本質を履き違えないように。仲良くすることに目を向けるんじゃなくて視点を変える。視点を変えたらすぐに解決できるわ、心配ナシ!」
いや~、なんて爽快なアドバイスなんでしょう!スカッとしました。
紅ゆずるの金言
長年瀬央さんを見守ってきた紅さんだからこその、愛あるアドバイスが続きます。
紅「瀬央ってさ、『良い人』がにじみ出てるし、優しいから引いてしまうときがあるやん。だから頑張ってほしくて、けっこう厳しく怒ったこともあったな」
瀬央「信頼関係ができてましたし、諦めずに言ってくださってありがとうございます」
紅「専科は雲の上の人やで!『瀬央ゆりあ』というひとつのブランド。雲の上にいる孫悟空が肩のチカラを抜いてるかはわからんけど、瀬央は肩のチカラを抜いて頑張って!」
瀬央「ありがとうございます。紅さんがいなかったら私はここにいません!」
紅「うそつけ!」
紅&瀬央「あはははは!」
瀬央さんと紅さんのトークって、何でこんなに気持ちが良いのだろう。
7期という学年差を感じさせないフレンドリー感がありつつ、ちゃんと節度も感じられて、
ファンが理想とする『タカラジェンヌの上下関係』を見せてくれるからかな。
やっぱり『夢の音楽会』は良い番組ですね。
瀬央さんと紅さんの底抜けに明るいトークにたくさん笑い、まっすぐな歌声に元気をもらいました。