舞空瞳さんのサヨナラ特番が放送になりました。
舞空さんの宝塚愛、娘役愛、そして礼真琴さんへの思いが詰まりに詰まったステキな内容で、彼女が語ることばに何度も胸が熱くなりました。
舞空瞳サヨナラ特別番組「Precious memories ~舞空瞳の軌跡を辿る~」
花組時代から星組トップになるまで
娘役の基礎を学んだ花組時代。
柚香光さん主演の全ツ『メランコリック・ジゴロ』で共に切磋琢磨した華優希さんとは今でも交流があることや、当時トップだった仙名彩世さんの偉大さについて語り、
花組時代の代表作『ハンナのお花屋さん』のハンナが、いまでも自分を励まし心の支えになっていると。
現在ではすっかり星娘の代表となった舞空さんですが、スカート捌きやみだしなみ、相手をステキに魅せるといった娘役としての基礎を花組で学べたことを誇り思っていることが伝わってきました。
そして研4にして星組に組替え→いきなりの新公ヒロイン→トップ娘役と怒涛の日々だったわけですが、綺咲愛里さんがとても優しく受け入れてくださったのだとか。
それにしてもいまでは考えられないくらいの無茶人事ですね。
しかも相手役は『宝塚100年にひとりの逸材』と呼ばれた礼真琴さんだったから、プレッシャーも相当なものだったでしょう。
舞空瞳と礼真琴の関係
研4にしてトップというだけでも大変なのに、礼さんさんに当てられた作品ゆえ、『眩耀』『エルアルコン』『柳生』など、舞空さんには背伸びするような大人の役が続いて、役作りにも苦戦した印象。
「礼さんが目指している舞台のクオリティに自分も同じだけの気持ちをもって付いていきたい!」
7期という学年差もあり、最初はコンビというより師匠と弟子のような関係に見えなくもなかったおふたり。
それが、公演中止を余儀なくされたコロナ禍、礼さんの休養期間、計3回のトップコンビ別箱離しなど、試練を乗り越えるたびに絆が深まり、関係性が変化していったように思います。
で、最終的にサヨナラショーの”たった一人の王子様”に繋がるわけですけど、それを語る舞空さんの幸せそうなお顔ったら。
「サヨナラショーで”たった一人の王子様”を歌ったあとに礼さんが階段から降りてきてデュエダンに繋がる流れを絶対にやりたいって言ったの私です!」
サヨナラショーには『ミーマイ』も『バレンシア』も入っておらず、礼さんに配慮されているなと感じましたが、まさかここまで礼さんへの想いが込められていたとは。
5年前、『Ray』の初日のデュエダンで、礼さんが差し出した手を取るときに「何があってもこの方についていく」と決心した舞空さん。
『ティアラアスール』の千秋楽で「いつもより思いを込めてギュッと握ったら、礼さんが同じ強さで握り返してくれた」というんですから、もうね、言葉になりません。
千秋楽のお花渡しで礼さんから「よく頑張りました」と声をかけられて涙したエピソードも胸アツ。一番認められたい人から一番かけてもらいたい言葉をもらえて本当に良かったですね。
「誰よりも私を知ってくださって、全てをさらけ出せたのは礼さんの大きさがあってこそ。どんなときも絶対に手を離さずにここまで導き続けてくださいました」
どこまでも謙虚な舞空さん。
ひたすらに礼さんへの愛と感謝を述べましたが、礼さん自身も舞空さんにたくさん救われてきたんじゃないかな。
「いまこんなにも満ちたりた気持ちでいられるのは礼さんのおかけです」
相手役からこんな言葉をもらえるなんて礼さんも男役冥利に尽きるだろうなと。
番組では新人公演で舞空さんの役をやった娘役さんたちが登場して、それぞれステキなエピソードを語り、いかに舞空さんが素晴らしい娘役でありみんなの憧れの存在であるかが知れました。
あぁ、みんなに愛される星組のプリンセス。
舞空さんが最後の日まで礼さんや星組の皆さんと充実した時間を過ごせますように。