ジェンヌ観劇で騒然&和希そらが凄かった!「9to5」感想

9to5 宝塚OG

本日は明日海りおさん主演、そして和希そらさん退団後初出演作となるミュージカル『9to5』観てきました。

【注意】以下ネタバレありで感想を記しますので読み進めご留意ください。

明日海&平野&和希のケミが楽しい『9to5』感想

ブロードウェイ作品でいくつもの賞にノミネートされたという『9to5』は、セクハラやパワハラが蔓延する1970年代のアメリカのとある会社の物語。

砂糖と間違えて殺虫剤入りのコーヒーをセクハラ上司(別所)に飲ませてしまい、その罪を隠蔽するために女性社員(明日海、平野、和希)が結託して上司を誘拐監禁してしまったというドタバタコメディです。

現実にそんなことをしたら警察に捕まって有罪は確定でしょうけど、そこは何でもありのミュージカル。

最後の最後に会長が出てきて女性社員(明日海)をCEOにし、裏金問題が明るみに出たセクハラ上司を左遷して大団円。

ありえない設定なのに豪華なキャストがよってたかって本気でバカをやるもんだから、面白くておかしくて、2時間半がアッという間に感じられました。

それにしても和希さん、あなたはすごいよ!

キャストごと感想

和希そらさん、これが退団後初の舞台って本当ですか?
19歳年下の女と不倫した夫から離婚を迫られている専業主婦(和希)が意を決して働きに出る!という難しい役どころ。これを初舞台で選ぶのもすごいし、見事にやってのけているのもスゴイ!ダンスになると一回り大きく見えるのは(長身ぞろいの)宙組時代の努力の証かな。カッコよかったです。

声も低音から高音まで自由自在。とくに驚いたのが歌の強弱の幅で、最初は自信なさ気にささやくように歌って、(ジュディ=和希)がどんどん前向きになっていくにつれ声もエネルギッシュになっていくの。で、最後は圧巻のストロングボイス!それはそれは素晴らしかったです。この公演でいちばん大きな拍手が沸き起こって気持ち良かった~。

次回はオーディションで勝ち取った話題作に出演ということで、これからの活躍が楽しみでなりません。

明日海りおさんは言うまでもなくスターでした。
娘役でも着ないボリュームたっぷりの白雪姫ドレスもパンツ姿で男性を引き連れてのダンスはもちろん、普段着であっても、舞台に出てくるだけで周囲の明度が上がるというか、空間をあやつれる人なんですよね。
そしてやっぱり演技もお上手です。仕事と子どもに追われるキリキリしたシングルマザーなのに、ほおっておけない隙もあって、年下男性から好かれるというのも納得の役作り。

この人のパワフルな歌を聞くと外部のミュージカルを観たという満足感がある平野綾さん。お色気担当ではあるけれど、そこはキュートに上品さを保って好感度高し。
セクハラ上司の別所哲也さんがねちっこくて気持ち悪くて上手いんですよね(本当はカッコいいのに)。この嫌われ役を引き受けてくれたことに感謝です。

大満足の公演で、もうひとつ嬉しい出来事が…

それはまたもや専科の水美舞斗さんと観劇かぶりしたこと。

ロビーで友人を待っていると、そこに颯爽と現れた水美さん。

すぐに客席に行かれるのかと思いきや!
しばらくロビーで佇んでおられたからビックリ!

とおりがかったお客さんに気づかれてしまって、ロビーは一時騒然となりました。
人って驚きすぎると本当に二度見、三度見するんですね。笑

水美さんがご観劇されるとやたらと話しかける人がいたりハイタッチ会みたいになることがあって心配しましたが、今日は休演日の花組生もたくさんいらしたので、そんなことはなく平和だったように思います。

舞台も客席も豪華な『9to5』大阪千秋楽。カーテンコールも大いに盛り上がり、楽しい時間を過ごしました。

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