花組の次回作が発表されましたね。
そろそろ1本物がくるかと思いきや!またも2本立て。
ミュージカル・ロマン
『悪魔城ドラキュラ』~月下の覚醒~
原作/株)コナミデジタルET 「悪魔城ドラキュラ」シリーズ
脚本・演出/鈴木圭
コナミとコラボ『悪魔城ドラキュラ』
『悪魔城ドラキュラ』 は初版が1980代という歴史あるゲームなんですね。(すみません、知りませんでした)
タイトルからドラキュラが主人公だと思われがちですが、ゲームに詳しい人の話しだと、主人公(永久輝せあ)はドラキュラを退治するハンターのほう!
ということは、悪役であるドラキュラのボスが2番手の聖乃あすかさんでしょうか。
だとしたら善人悪人が『エンジェリックライ』と同じパターンなので、ちょっと変化が必要かな。
鈴木先生の前作『大逆転裁判』は宝塚アレンジが効いていて面白かったですし、今回も『宝塚歌劇ならではのオリジナルストーリーと演出』の部分に期待したいと思います。
【小声】『大逆転裁判』で主演の瑠風さんの衣装が学生服1着だけだったのって、あれはないよ~。先生、永久輝さんにはたくさんステキな衣装を着させてくださいね。
ゲーム会社とコラボで思い出すのは宙組の『FF』。
あれからいろんなことが前に進んでいるとはいえ、まだまだ宝塚をとりまく状況は厳しく、アンバサも活動休止中。
そんな中で引き続き宝塚とコラボしてくれる企業の、なんとありがたいことよ。
ロマンチック過ぎる『愛, Love Revue!』
Romantic Revue
『愛, Love Revue!』
作・演出/岡田 敬二
そしてショーは80歳を超える御大・岡田先生のロマンチックレビュー第23弾。
そうです、赤ちゃんのような大きなツバの帽子をかぶった娘役の歌とダンスから始まるあのショーです。
『GRAND MIRAGE!』は岡田先生が描く夢々しい世界観が花組とよく合っていましたね。
がしかし、またもや ”過去作品の切り貼りに申しわけ程度の新場面追加” だとしたらちょっと…
座付き演出家ならではの視点で、永久輝さん率いる今の花組の魅力が活かされた完全新作をつくりあげってほしいなと思います。
で、もうひとつ正直なはなし、
深刻な問題
ゲームファンの間では話題になっているようですけど、肝心のヅカファンの反応が思わしくないような…
というのもファンが見たい作品と劇団(演出家)がつくりたい作品の間にギャップがあるんですよね。
そして鈴木先生の大劇場復帰も岡田先生のご健勝っぷりも喜ばしいことではあるけれど、原作をアレンジできても、一からオリジナル作品を生み出せる演出家がほんとうに少なくなってしまったこと。
あらためて演出家不足の問題が浮き彫りになったように思います。
本公演が年間8作になり、それに伴い別箱の数も減らしたけれど、それでもカツカツなんでしょうね。なにはともあれ演出家も若手の育成が急務。
さて、またもや異文化交流ともいえるコラボ作品が発表されたわけですが、
永久輝さんら花組のコスチューム姿を楽しみにしつつ、この公演を機に宝塚に興味を持ってくれる人が増えることに期待したいと思います。