劇団公式サイトの『宝塚歌劇における改革の取組について』が更新されました。
劇団の改革を最後まで見守ると決めた以上、このたびの更新内容も取り上げたいと思います。
『宝塚歌劇における改革の取組について』更新内容に思う
3つの更新内容
更新された内容は、大きく分けて3つ。
・食堂の無償化
・住宅補助手当
・匿名アンケート実施
まずはこれまで生徒家庭の財力に依存してきた ”食” と ”住” の在り方が見直されたことは良かったと思います。
ファンからの差し入れで ”食” をまかなっている下級生もいましたから。
ただ、いくら無料で健康的な料理が食べられるからといって下級生が入りづらい食堂だと何の改善にもなりません。
【余談】OGの話しによく出てくる『すみれキッチン』ですが、下級生は利用しにくいのでしょうか。劇場近くのお店で友人とご飯を食べていたら、ある組の下級生たちがバタバタと入ってきて、「これから劇団に戻ってお稽古なんです。なんかパパッと食べられるものを!」と注文。料理が運ばれてくるやいなや、飲むようにして食べ物を流し込んでいるのを見たことがあります。
たくさんの生徒が利用することになるであろう新食堂において、また変なルールが生まれれることがないよう願っています。
上級生も下級生もみんなが気兼ねなく自由に利用できる食堂になるといいですね。
と、劇団の改革にある程度の評価はしつつも、「めでたしめでたし!」とはなりませんよね。
このタイミングの意味を深読み
よほど西宮労働基準監督署から強い指導があったんだろうか、とか、
「いままでそんなこともやってこなかったの?」という情けない気持ちの方が大きい。
住宅補助にしても『若年層への支援施策の一環』ということで、おそらく対象は劇団員としての契約がある5年目までの生徒が対象でしょう。
ということは6年目以降の生徒が対象となる業務委託契約(フリーランス)を廃止するつもりはないと言い切っているようなもの。
5年目までは面倒みるけどそれ以降はご自由に!がより強調された結果に。
それにしてもこのタイミングで更新する意味は何?
受験生や保護者に向けてのアピールもあるでしょうし、演目を発表する前にスポンサーサイドから進捗状況の説明を求められた?なんて深読みしたりなんかして。
匿名アンケートの内容も気になるところ。
すこしづつ良い方向に進んでいることを期待しつつ、引き続き劇団には生徒およびスタッフの労働環境改善に尽力してもらいたいと思います。