いよいよ始まってしまった礼真琴さんの退団公演。
初日ということで、娘役さんのカツラがとれてしまったり、舞台機構トラブルの影響でショーの開演が遅れたり、いろいろハプニングもありましたが、お芝居ショーともに評判上々で何よりです。
がしかし、階段降りに関しては悲喜こもごもの結果になったようです。
星組「エスペラント」階段降りに思う
小桜ほのか&稀惺 かずと
小桜ほのか(エトワール)
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碧海さりお・瑠璃花夏・稀惺かずと
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詩ちづる・天飛華音(3番手羽根)
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極美慎(3番手羽根)
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暁千星(3番手羽根)
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礼真琴(トップ大羽根)
まずはエトワールの小桜ほのかさん。
組替え前の餞別でエトワールあるかと思っていましたが、まさしく!
『スカピン(2017年)』、『ロミジュリ(2021年)』につづき、自身3回目となるエトワールで星組ラストを飾ることになりました。
そして初階段降りを果たした稀惺さん、おめでとうございます。
これまで同期(105気)の大希颯さんとニコイチで扱われていた印象でしたが、『にぎたつの海に月出づ』の田村皇子で大役を担い、フィナーレの扱いにも差が見えたことから劇団はいよいよ彼女を本格的に上げていくんだなと思った矢先の階段降り。
トップオブトップのラスト公演で新公主演を務めますし、次期(暁)体制では4番手まちがいなし!あとはいつバウ主演をやるかですね。
そしてビックリしたのが…
極美慎&天飛華音・そろって3番手羽根の意味
極美慎さんと天飛華音さんがそろって3番手羽根を背負ったこと。
もちろん両者ともに「おめでとうございます」ですよ。
だって一昔前までは頻繁にあった3番手羽根も、いまでは滅多に背負わせることのない貴重な代物ですから。
【ちなみに】極美さんの同期、風間柚乃さんも聖乃あすかさんも背負っていません。
なので極美さんの3番手羽根は大変喜ばしいことであり、劇団が”組替えの餞”という意味で羽根を与えたところをみると、新天地での活躍を期待してのことでしょう。
花組へ行くのに良い手土産となりましたね。【余談】組替え後の東上主演に期待。
だけど手放しで喜べないのはなぜか…
明確な差はあれど…
ただでさえ2期下の天飛さんに東上を越されてデリケートになっているこのタイミングで、よりによって2人に同じ大きさの羽根をあてるなんて、そりゃあ複雑な心境にもなるでしょう。
もちろん現時点では同格ではなく、かたや単独一人降りの3番手羽根、かたや2人降りの3番手羽根と、明確に差がつけられてはいます。が、後味の悪さは消えず。
極美さんを見守る者として、劇団の手厳さに戸惑いを隠せませんが、公演では立派に3番手を担っているそうなので、ラスト星組での勇姿を楽しみにしたいと思います。
そして劇団が『推すと決めたら推す!』に舵を切った結果、追い風が吹いている天飛さん。おめでとうございます。
勢いがあるときのスターの輝きは凄いものがありますからね。ますますの活躍期待しています。
とまぁ天飛さんの3番手羽根しかり、稀惺さんの階段降りしかり、次期体制の下準備に余念がない印象をうけた『エスペラント』階段降り。
これからの人事が気になるところではありますが、まずは偉大なトップスター・礼真琴さん率いる今の星組をしっかり目に焼き付けたいと思います。