トップスターの退団公演ということで日を追うごとに熱を帯びている星組東京公演。
本日はどんな楽しいアドリブが飛び出したのかチェックしようとしたところ、まさかの公演中断の報にビックリ!
礼真琴 銀橋からオケピに落下『阿修羅城の瞳』
銀橋回転しながらの殺陣で
しかも中断の理由が礼真琴さんのオケピ落下によるものだというから心臓が止まりそうでした。
事件が起きたのは『阿修羅城の瞳』の開演早々、鬼たちがうごめく銀橋に礼さんが現れ、回転しながらの殺陣で鬼をバッサバッサと退治していくというシーンです。
いつものごとく颯爽と銀橋に現れた礼さんがクルッと回転した瞬間、ドサッという音とともにオケピに落下。姿が見えなくなったそう。
「ひゃ~っ!」「あぁ~」という声にならない声とともに凍りつく客席。観劇していたヅカ友さんによると泣いている人もいたそうです。
観客はもちろん、星組生たちも怖かったでしょうね。
というのも銀橋には礼さんのほかに鬼退治仲間である極美慎さんや稀惺かずとさんもいて落ちる瞬間を目の当たりにされたんですから。
極美慎の神アドリブ
だけど極美さんたちはチラッとオケピを確認したのち、礼さん不在のなか、いつもどおりに芝居をつづけていたというからスゴイ。
【余談】ムラ(大劇場)公演で初舞台生が銀橋から転落してしまったときにも思いましたが、タカラジェンヌというのは周囲で何が起ころうと通常どおりに舞台を務めることを徹底されているんですね。
その後も銀橋に残された極美さんたちが芝居をつづけるも、『公演中断』を意味する赤ランプが点灯。
そのときに極美さんが発したアドリブに絶賛の声が集まっているんです。
研12の極美さん。これまでいろんな経験を重ねてきたとはいえ、目の前で礼さんが落ちて内心動揺しないわけがないんですよね。
だけどそんなときでも邪空という役に徹し、出たアドリブが「行くぞー、引けーっ!」。
一見なんでもないアドリブに聞こえますけど、なにがなにが!
鬼退治の撤収とみんなを舞台から袖にハケさせる号令という、役と今置かれている立場をみごとにリンクさせた神アドリブに関心しきり。
この号令とともに組子たちがサーッとハケていったというから、お見事!
冷静な判断と機転、動じない精神力。極美さん頼もしいですね。
どうかご無事で
けっきょく舞台は中断。
40分後、礼さんの生声による開演アナウンスに客席は大いに沸いたのだとか。
「先ほどは驚かせてしまい申し訳ございませんでした。ここからまた楽しんでいただけるよう仕切り直します」
ケガが心配された礼さんですが、お芝居もショーもいつもと変わらない最高のパフォーマンスだったそうでホッとしました。
あとは演奏員のご無事と、明日は新公ですし組子たちに動揺が広がらないことを願うばかり。
そして礼真琴さんには、残りの1ヶ月、心身ともに元気に宝塚人生を全うしてもらいたいと思います。