礼華はるが瀬奈じゅんから受け取った「舞台人の真髄」~夢の音楽会より~

世代を超えた夢の共演、礼華はるさん(101期)と瀬奈じゅんさん(78期)の「夢の音楽会」見ました。

元月組トップスターとして、重厚な演技とシャープなダンスで一時代を築いた瀬奈さんは、退団後もミュージカル界でご活躍されていますが、

今回のステージは、憧れの人をまえに少しかしこまった礼華さんが見られたのが新鮮で、そのぎこちなさが微笑ましくもあり、力強い歌声が頼もしい回となりました。

憧れのトップスターとの緊張の対談

礼華はると瀬奈じゅんの関係性

礼華さんは子どもの頃から瀬奈さんの大ファンで、出演された全ての作品を劇場でも映像でも見尽くしているのだとか。

スローモーションや一時停止で瀬奈さんのカッコいい表情を堪能していたというエピソードに「白目剥いてなかった?」なんてジョークを飛ばす瀬奈さん。

番組最後に「ふざけてばっかりでゴメンね」なんておっしゃっていましたが、礼華さんの緊張をほぐすための優しさだということが伝わってきました。

ものすごく言葉を選んでお話しする礼華さんに対して、

「きっと普段はこんな(おとなしい)人じゃないでしょ?また楽しい場所で話そう!あっ、楽しくないわけじゃなくて誰も見てない場所っていう意味ね!」なんてぶっちゃけたトークが面白かったです。

礼華さんの、「どうしたら瀬奈さんみたいに隙がなくカッコよくいられるようになるんですか?」という質問に、

瀬奈さんが一瞬考えた後に発した「センス」という回答が、もう最高!!(それを言っちゃあ元も子もない。笑)

ユーモラスで本質をついたこの一言に、お二人が顔を見合わせて爆笑する姿は本当に微笑ましかったです。瀬奈さんのふとしたチャーミングさが垣間見えた瞬間でした。

路線スターへの愛あるメッセージ

瀬奈じゅんの金言

対談で特に印象深かったのが、瀬奈さんから礼華さんへの熱いアドバイス。

立場が上がると厳しいことを言ってくれる人、何かを教えてくれる人が少なくなっていくから、上級生がいる今のうちに、なんでも聞いて学んで!ステキなトップ、ちなつ(鳳月杏)もいるし…」

これは、着実に番手を上げていく礼華さんの未来を深く見据えた、宝塚のトップを経験したOGならではの、愛に溢れたメッセージだと感じました。

そして、礼華さんが瀬奈さんへの質問は、「瀬奈さんが現役時代に男役として一番大切にしていたことは?」

瀬奈さんの回答はズバリ!「心」。

お芝居、ショー、男役、娘役関係なく、舞台人として何より「心」が大切だと。

このアドバイスは、全てのジェンヌさんの心に響くのではないでしょうか。

魂のデュエットで証明された実力

そして、デュエットコーナーの選曲は、瀬奈さんの在団中の代表作から、『MAHOROBA』より「MAHOROBA」と、『ミー・アンド・マイガール』より「世界をまわらせる」の2曲でした。

この2曲は、どちらも非常に音域が広く、表現力だけでなく高い歌唱技術が求められます。

しかし、礼華さんは憧れの瀬奈さんの隣で堂々と、そして情感豊かに歌い上げ素晴らしかったです。

特に「世界をまわらせる」は、礼華さんが本来持つチャーミングな魅力が出ていてステキでした。

憧れのスターから「色気があり、スケールの大きな男役さん」と称され、舞台人の真髄と路線としての心構えを受け取った礼華さん。

この共演は、今後さらに輝くための大きな糧になったんじゃないかな。


礼華さんのさらなるご活躍を楽しみにしています!

タイトルとURLをコピーしました