11日29日は東宝版『エリザベート』東京千秋楽でしたが、ただの千秋楽では終わりませんでしたね。
井上芳雄さんが長きにわたり務めてこられたトート役からの「一区切り」を宣言された瞬間、劇場全体が静まり返り、そして大きな悲鳴に包まれました。
井上芳雄トート役 卒業宣言に思う
衝撃のカーテンコール
明日海「長くなると思いますので、お座りになることをおすすめしております。(客席座る)。落ち着かれましたか?(客席爆笑)」
”みりお節”で始まったカーテンコール。
芳雄さんのいきなりの『トート卒業発言』に驚いたのなんのって。。
芳雄「芸事に終わりはないけれど、今できるベストは尽くせた、集大成と言えるんじゃないかと。なので、僕のエリザベート人生はここで一区切りかなと思っています」
驚いたのは私たちだけではなく、出演者も初めて知らされたみたいで、明日海りおさんが驚きと悲しさで「え…!」と泣き顔になり、共演者の皆さんも顔を見合わせて驚きを隠せない様子。
そんな動揺が広がる様子を見て、芳雄さんご自身が清々しい想いを伝えてくださいました。
芳雄「突然の一区切り宣言で驚かせてすみません!今日が一区切りだと思えるくらい清々しく、今の集大成のトートを演じることができました!本当にありがとう〜!」
と、心からの感謝を込めたメッセージ。
客席しんみり~。だけどこのままで終わらないのが芳雄さんの凄いところ。
芳雄「先のことはわからないので、次エリザにいたらその場合は市村正親と呼んでください」という最高のジョークで締めくくり、会場は大爆笑!さすがのユーモアですね。
25年の集大成
芳雄さんは2000年の『エリザベート』ルドルフ役で初舞台を踏まれてから25周年、トート役も約10年という大きな節目。
今回の集大成の相手役が、妹的な存在で、ともに初エリザベートとなる明日海さんと望海風斗さんだったというのは、もしかしたら二人のためにここまで待っていてくれたのかな~なんて、考え過ぎでしょうか。
なにはともあれ、惜しまれつつも次の世代にバトンを渡すという、宝塚のトップスターに通じる美学が、この舞台で見られるとは。
芳雄「このあとも親友の古川くんと育三郎くんが立派に務めてくれると思うので、よろしくお願いします!」
会場が感動に包まれるなか、明日海さんがニコニコ笑顔で「いい千秋楽でしたね~」と一言。
すかさず芳雄さんから「観に来た人みたい!」とツッコミが入り大笑いしました。
そして2回目のカーテンコールで、芳雄さんが明日海さんに「最後に名言をいただいてもいいですか?」とリクエスト。
待ってましたの客席に、期待を裏切らない明日海さん。
明日海「皆さま、芳雄さんも、どうかご無事で生きてゆかれてください!」
とっても和やかな雰囲気のなか、東京公演の幕が降りました。
宝塚版『エリザベート』次期上演のゆくえは?【組予測】
そして、私たち宝塚ファンが気になるのは、やはり宝塚歌劇団での再演の可能性。
2026年は初演から30周年という記念すべき年!このタイミングでやらないで、いつやるの?
小池先生が『ポーの一族』でシレッと復帰しますし、『エリザベート』の上演も濃厚なわけで…
やるなら、VISA&歌ウマコンビ(永久輝せあ&星空美咲)の花組か、トート経験者(暁千星)の星組か、それとも…
次のトート閣下とシシィを誰が演じるのか、考えるだけでも楽しいですね。
なにかと話題の『エリザベート』。
別次元の歌声と、お人柄の素晴らしさでミュージカル界を牽引し続けた芳雄さんの今後のご活躍、そしてますます進化し続ける明日海さん&望海さんをはじめとするOGたちの活躍、
そして宝塚歌劇での上演に期待したいと思います。