宙組「NEVER SAY GOODBYE」
新人公演ライブ配信を視聴しました。
宙組「NEVER SAY GOODBYE」新人公演
同日昼の本公演が舞台機構トラブルで演出を一部変更して上演されました。
新人公演までにはトラブルが改善されることを願いましたが叶わず。
演出変更のため15分遅れてのスタートに。
公演が始まると下級生だけとは思えない厚みのコーラスや、しっかりとしたお芝居に一気に引き込まれ、トラブルのことはすっかり忘れていました。
熊倉先生による新公演出は祭りのシーンなど容赦なくバッサリ。
登場人物にのみ焦点を合わせ、感情が途切れることなく気が付けばエンディング。
分かりやすさと集中力が持続する構成演出がとても良かったです。
(小声)短縮バージョンでも十分見応えがありましたので次回再演は一本物でなくても…ごにょごにょ。
空(2階席)を見上げる清々しいラストも未来ある風色さんと春乃さんにピッタリでステキでした。
ネバセイ新公・出演者別感想
風色日向・ジョルジュ
2度目の新公主演。
冷静さや包容力のなかにときどき若さゆえの勢いを感じさせる魅力的なジョルジュでした。
キスがとっても上手で色気にドキドキ!
何曲もある大きなナンバーを声枯れせず最後まで歌い上げ素晴らしかったです。
「NEVER SAY GOODBYE」のように高低差のある難しい曲でも歌詞がしっかり伝わりグッときました。
春乃さくら・キャサリン
感情のまま怒りをぶつけるのではなく、必要なときに怒りを表現する賢い人といった印象。
大人っぽい役作りで男性のあしらい方に余裕があり、言い寄るジョルジュが可愛く見えました。
同期コンビならではの関係性でしょうか。
地声から裏声まで統一された歌声に感情までのせられる技術。本物の歌ウマさんですね。
鷹翔千空・ヴィセント
黒髪も闘牛士の衣装もよくお似合いでカッコよかったです。
夢をあきらめ 己の正義のために命を捧げる男の生き様が ヒリヒリするほど伝わってきました。
仲間に怒りをぶつけるシーンは大迫力。
いつのまにこんな凄みのある演技をするようになられたのですか。
存在するだけで舞台を引き締める鷹翔さんに惹きつけられました。
これからもっといろんな役を観てみたいです。
亜音有星・アギラール
可愛らしいお顔をキリっとしたメイクで雰囲気を変え、憎々しげな表情で悪役として存在していました。
この学年で悪役が回ってきたことは役者としての幅を広げるのに良かったとおもいますし、亜音さんの新たな一面が見られて嬉しかったです。
歌も格段に上手くなりましたね。
愛未サラ・エレン
自信家でわがままな大女優を表情豊かに演じ、とても魅力的でした。
セリフを言わない時でも周りの芝居に細かく表情で反応していて、役として舞台で存在することをたくさん研究されたんだろうなと。
華やかで実力も確かな愛未さん、これから本公演でも活躍されるといいな。
朝木陽彩・パッショナリア
体全体から発せられる迫力ある歌声。
命を懸けるパッショリアとワンシーンに懸ける朝木さんの姿が重なりグッときました。
しっかり爪痕を残しましたね。
宙組ネバセイ新公
舞台機構のトラブルで開演ギリギリまで確認作業に追われていたと思いますが、そんなことを全く感じさせない完成度の高い新人公演で大感動。素晴らしい公演でした。
新公メンバーのこれからのご活躍楽しみにしています。