雪組大劇場公演「夢介千両みやげ/Sensational!」
千秋楽ライブ配信を視聴し
綾凰華さんの大劇場ご卒業を見届けました。
綾凰華・手記
終演後、ごあいさつ準備の時間
綾凰華さんの手記を奏乃さんが読み上げられました。
(ニュアンス抜粋)
”宝塚に生まれ幼い頃から祖母や母に連れられ観に行っていた宝塚歌劇。
厳しい芸の世界で頑張れると覚悟が決まったら受験しようと決めていました。
宝塚の本当の魅力を知ったのは入団してからです”
綾さんは思い出の作品の一つとして「阿弖流為」の母礼を挙げられ、
魂でぶつかった世界は熱くひたむきで美しかったと。
母礼は賢くて強くて妹思い。
綾さんの母礼は惚れ惚れするほどカッコよくて
私も大好きでした。
阿弖流為(礼真琴)と死を共にする場面の
「死ぬ日は同じと決めていた」は
いま思い出しても涙がでてくる名ゼリフです。
この役で綾さんにハマった方も多いのではないでしょうか。
”6年目で組替えし新たな仲間と出会えたことが本当にうれしく幸せでした。
『ベネチアの紋章・ルポアゾン』でたくさんの挑戦をさせていただき、みんなで回った全国ツアーは良い思い出です”
当時、綾さんが組替え3か月後に新公主演をみごと務め上げられ驚きましたが、
母礼役の素晴らしさからすると当然の実力だとも思いました。
この時のことを綾さんは後のインタビューで
「悩んでいるヒマもなかった。無我夢中でお稽古に取り組みました」と語られています。
そのご望海さんの役を3回も演じ、
直接たくさんのことを教えてもらい糧になりましたとも。
そして全国ツアーでは2番手ポジションで大活躍。
ポスター入りも果たしましたね。
シティーハンターの槇村役は憂いがあり
Fire Fever!では独特の雰囲気を醸し出すダンス。
やっぱり唯一無二の男役さんだなと綾さんの魅力を再確認した矢先の退団発表。
本日のご挨拶でも「ずっとこの舞台に立っていられるならそうしていたい」と語られていましたが、それをどれだけ多くの人が望んでいるか。
手記を読み終わった奏乃さんは
「あやなはスタイル抜群、切れ味抜群のダンス、普段は優しい笑顔で周りを和ませてくれました」と
綾さんの魅力をご紹介されました。
綾凰華ご挨拶
大階段から降りてくる綾さんは
退団者だけが放つ特別美しいオーラに包まれていました。
お花渡し
組からは彩風咲奈さん。
同期(98期)からは元雪組の星南のぞみさん。
綾凰華・ご挨拶
「自分と向き合い考え決断した卒業でした。
けれどずっとこの舞台にたっていられるならそうしていたいと思うくらい必死で稽古した日々。
不器用だった私は何度も壁にぶつかりました。カッコよくも立派でもなかったけど全力だったと胸を張って言えます。
そう思えるのは雪組のみなさんやファンの皆さまがいてくださったからです。
東京公演もしっかり務めてまいります。ありがとうございました」
お花を持つ綾さんの手が少し震えていたような。
一言一言たいせつに語られる素直な気持ちに胸が詰まりました。
カテコ・彩風咲奈と綾凰華
カテコ
幕が開くと彩風さんと綾さんお二人だけが舞台に。
彩風「二人っきりだね。あはは。なにか一言」
綾「一か月間走り抜けることができて幸せです。皆さまに幸せを頂き過ぎたので、東京ではお返しできるように頑張ります」
彩風「フィナーレで銀橋で二人になるところ、あやなが日に日にキラキラしていてね、今日が一番まぶしくて、もう本当に…」
客席大拍手
綾「その場面は黒燕尾なのでクールにいきたかったんですが、彩風さんと背中を合わせた瞬間しあわせな気持ちがあふれて満面の笑顔で彩風さんと向かい合ってしまいました」
二人「あはは、あはっ、あはは」
悪七の低音ボイスではなく
ちょっと高めの声でハニカミながらお話しする綾さん可愛らしかったです。
千秋楽・彩風咲奈ご挨拶
彩風咲奈・ご挨拶
「皆さまの笑顔を手土産に、花のお江戸でセンセーショナルな人生修行に行ってきます。外の桜は散ってしまいましたが舞台の桜は東京公演まで満開です。東京公演も頑張ります、本日はありがとうございました。」
彩風さんのセンスが光るとっても粋なご挨拶でした。
3回目のカテコはスタオベ
彩風さん指導のもと
「あっぱれ雪組!どっセンセーショナル!万歳!」でシメ。
綾さんも組子たちもとっても幸せそうな良い笑顔だったので、寂しさよりも清々しい気持ちになりました。
綾凰華さん
宝塚大劇場ご卒業おめでとうございます。
東京公演ラストの日まで雪組のみなさんと充実した時を過ごされますように。
そして雪組の皆さん千秋楽おめでとうございます。
お芝居で笑ってショーでパワーをもらい楽しい一ヵ月でした。
さらに進化した東京公演も楽しみにしております。