2023年花組大劇場公演の演目が発表されました。
初演から何度も再演を重ねてきた
「うたかたの恋」
そして香水をテーマにしたショー
「ENCHANTEMENT」
うたかたの恋
皇太子ルドルフと令嬢マリーの悲恋が切ない名作。
苦悩するルドルフ、純真無垢なマリー。
ルドルフの白軍服。マリーのふわふわドレス。
『これぞ宝塚』という作品です。
初演から40周年~とか、
30年ぶりの大劇場公演~とか、
ホームページに記されておりますが、
「あなたのうたかたの恋デビューはいつですか?」
と宝塚ファンにアンケートを取りたいくらい定期的に再演されております。
・1999年月組/真琴、檀
・2000年宙組/和央、花總
・2006年花組/春野、桜乃
・2013年宙組/凰稀、実咲
・2018年星組/紅、綺咲
・2023年花組/柚香、星風
ちなみに私のうたかたデビューは2006年花組でした。
春野さんが歌う主題歌に酔いしれ、ルドルフのセリフを聞いて赤面したのを覚えています。
来年、柚香さんの口からこのセリフが発せられると思うと、今から楽しみでしかたがありません。
そのセリフとは。
以下、劇中の重要なセリフやシチュエーションをネタバレしますので、初見のお楽しみにとっておきたい方は読み進めご留意ください。
ルドルフとマリーの悶絶セリフ
かくれんぼ
死を覚悟した二人がたどり着いた場所で繰り広げられる、イチャイチャかくれんぼ。
ルドルフ「(おまえを)食べちゃうぞ~」
マリー「はい、どうぞお食べください」
キャッキャとはしゃぐマリーと、そんなマリーが可愛くてしかたがないルドルフの際どいやり取りにドキドキ。
春野さんはファントム風
和央さんはジキルとハイド風
それぞれ出演作にちなんだ設定でマリーを追いかけるのも見所です。
柚香さんはどの役でかくれんぼするのか楽しみですね。
お姫様だっこ
マリーへの想いが溢れたルドルフのセリフ。
「おまえを清らかなままでおこうとした誓いを自分で破ろう」
そう言ってマリーをお姫様だっこしてベットへ。
ギャーッ!! 悶絶。。
このセリフを柚香さんが言うんですよ!
どんな顔で? どんな声で?
たまりません。
学生団体の観劇とか、大丈夫ですかね~。
指輪
二人が結ばれてからしばらく経ち、
ルドルフはマリーに指輪を渡します。
指輪に刻まれた日付を見たマリーが、
「わたしたちの、あの日、恥ずかしいわ」
ルドルフにギュッと抱きつくマリー。
見ているこちらが恥ずかしくなります。笑
いかがですか?
柚香さんと星風さんの超ど級イチャイチャが見られると思うと、想像しただけで身悶えしますね。
こんな純粋なシーンがあるからこそ、二人の悲しくて美しい愛がいつまでも心に残るのです。
柴田先生によって計算されつくしたシーンなのですね。
「うたかたの恋」再演について本音
うたかたの恋を大劇場で上演するにあたり少し本音を。
すっかり別箱で公演することが定着していたこの作品を、なぜいま大劇場でやるのでしょうか。
もちろん柚香さんのルドルフと星風さんのマリーは楽しみですし、作品自体もステキだと思います。
ですが、行間を読むしっとりしたシーンが多いので大きな空間でやるには単調になりがちなこと。
主要キャスト意外の役と出番が少ないこと。
いくら演出を新しくするといっても、柴田先生の完成された作品に役やセリフは増やせないでしょう。
水美さんや永久輝さんの歌が追加されたり、一部の場面に下級生を出演させたりするのかな。
少し不安もありますが、それを吹っ飛ばしてくれるような小柳先生の新演出に期待しています。
ショー「ENCHANTEMENT」は野口先生の遊び心がいっぱいでワクワク。
2023年お正月の花組は、世紀の悲恋と明るいショーでバランスの良い公演になりそうです。
そのころには何の不安もなく公演できる世の中になっていますように。