星組『ディミトリ/JAGUAR BEAT』
礼さんと組長のお稽古場情報を見ました。
「今回の公演も新たな挑戦になる」と
新鮮さを失わない礼さんですが
トップ4年目ともなると
いい感じの落ちつきと余裕。
順調にお稽古が進んできることの充実感もにじませていました。
本記事では、公演の見どころや
星組大劇場デビューとなる暁さん
ラストとなる綺城さんについても記したいと思います。
観劇感想はこちら↓
礼真琴×組長『ディミトリ/JAGUAR BEAT』お稽古場情報
『JAGUAR BEAT』ストーリー仕立ての懸念
ショー『JAGUAR BEAT』は
凝った豪華な衣装をたくさん着るそうです。
衣装は身軽な方が踊りやすいと思いますが、先生のこだわりですね。
プロローグはヨシマサワールド全開とのことですので、楽しみ8割、大丈夫?2割といった感じです。
その後はザッとこんな展開です。
ジャガー(礼)がクリスタルバード(舞空)をナンパして振られる。
バッファロー姿の瀬央さん、いろんな野獣に扮した組子がでて歌い踊る。
中詰めはファイナルファンタジー風の神々たち登場。
ラストはジャガーとクリスタルバードが結ばれ、めでたしめでたし!
ではなくて、衝撃の展開が待っているらしい。
う~ん。
過去、全編を通じたストーリー仕立てのショーは賛否が分かれるところ。
ぜひ『JAGUAR BEAT』は当たりになるよう期待しています。
嬉しいのはこの公演で組替えする
綺城さんにお芝居、ショーとも見せ場があること。
綺城ひか理・星組ラスト公演
綺城さん(97期)は星組にきてから
『ロミオとジュリエット』のベンヴォーリオなど、大きな役を任されることが増えました。
『めぐり会いは再び』のオンブルは
悪役で新境地を開きましたね。
スラっと洗練されたビジュアルと
歌の上手さを活かし
星組で一回りも二回りも大きくなった綺城さん。
そんな彼女に星組集大成として
お芝居もショーも大きな見せ場が用意されているそうです。
・『ディミトリ』礼さんと二人でがっつり歌うシーンあり
・『JAGUAR BEAT』中詰め後にソロあり
全国ツアー『モンテクリスト伯』の休演で悔しい思いをされたでしょうから、並々ならぬ思いでこのラスト公演に臨まれるでしょう。
『星組の綺城ひかり』をしっかり見届けたいと思います。
礼真琴&舞空瞳・ついにキターッ!
礼さんと舞空さんトップコンビも4年目。
『眩耀の谷』『エルアルコン』『柳生忍法帖』『モンテクリスト伯』
どれもクオリティーの高い舞台でしたが、カップルとしてはいまひとつ間柄に恵まれない印象でした。
しかし『ディミトリ』は
礼さんが「そこまで愛せるなんてスゴイ」と感心するくらい、ディミトリが一途にルスダンを思いつづけるそう。
ついにキターッ!という印象です。
暁千星・星組大劇場デビュー
瀬央さんのジャラルッディーン(帝王)も、天華さんのナサウィー(書記官)も
掴みどころのない独特の人物で
二人が登場すると舞台の雰囲気が変わる。
この二人ならシリアスもコメディーも何でも来い!という安心感があります。
それに対して気になったのは
この公演が星組大劇場デビューとなる暁さんについて。
暁さん演じるアヴァクは原作では明記されておらず、生田先生が創作で役を膨らませた重要な人物だということ。
現在星組は2番手が確立されておらず、次作の『1789』でも番手ぼかしが続くことが予想されます。
そのため、役の比重を調整するために
原作にはない人物を創作で膨らませるという手段にでたワケですが、
宝塚を退職された演出家・上田さんが『人間関係の消費』と発言したことが話題になりました↓
スターの番手事情に配慮して脚本を書くことは、スターシステムがある宝塚では当たり前に行われていることです。
しかし、先生によっては、いろいろ思うところがあるのですね。
生田先生が暁さんに当て書きしたアヴァクは、どんな魅力的な人物なのか、悪役なのか善人なのか、そのあたりも楽しみです。
そして暁さんと綺城さんが一緒に大劇場の舞台に立つことは最初で最後。
二人の絡みがあるかは分かりませんが、貴重な舞台を目に焼き付けたいと思います。
星組『ディミトリ/JAGUAR BEAT』
なんでもできるスーパーマンの礼さんが、「回転がぜんぶ左まわりで慣れなくて大変!」と苦戦しているジョージアンダンスに興味深々です。
初日まであと12日。
お芝居、ショーともにハードな公演となりそうですので、ケガなくぶじに初日を迎えられますよう願っております。