賛否両論ある星組のショー
『JAGUAR BEAT』の感想を書こうと思っていたのですが
来春の花組別箱が発表されましたので
先にこちらについて記したいと思います。
柚香光・星風まどか『二人だけの戦場』
柚香さん・星風さん主演
『二人だけの戦場』
作・演出/正塚晴彦
物語は裁判の証言を軸に展開していきます。
将来有望の軍人シンクレア(柚香)とジプシーのライラ(星風)は愛し合っていますが、つぎからつぎへと困難が立ちはだかり…
この作品は主演コンビの愛も切ないのですが、なんといってもトップと2番手の友情がステキなんです。
お茶目で気のいいクリフォードは友情を何よりも大切にする優秀な士官。
いつもシンクレアを支え戦場でも裁判でも彼のために奔走します。
しかし彼の支えもむなしくシンクレアに下された判決は…というドラマティックな展開で、
内戦や民族対立のなか、登場人物たちの愛と友情が交錯する無骨で見応えがある名作です。
ですが、暗いお話しなので好みが分かれるかもしれません。
水美舞斗か永久輝せあか!
【1994年・初演キャスト】
シンクレア・一路真輝
ライラ・花總まり
クリフォード・轟悠
2023年版の配役予想ですが
シンクレア・柚香さん
ライラ・星風さん
は決定として…
クリフォードが水美さんなら
柚香さんとの友情物語は胸アツ間違いなし!
ですが個人的には永久輝さんだと予想しています。
『フィレンツェに燃える』に引き続きトップ、2番手、3番手が並べられるとは考えにくく、3チームに分かれる可能性が高いと思います。
水美さんがディナーショーか何かで主演を張るのではないかと。
いつの間にSS席!
チケット料金を確認して驚きました。
梅芸もBrilliaもSS席が設けられ
チケット代金は12500円。うわ~ぉ!
『取れるところから取れ!』は商売の基本だそうです。
しかし劇団四季はS席だけでなく
学生や初めての人が気軽に見られる
B席C席まで値上げし、物議を醸しています。
宝塚は全体の料金を上げる代わりに各会場でSS席を増やすという方法にしたのですね。
なるほど、宝塚ならたとえSS席が20000円になったとしても争奪戦は続くでしょう。
聖乃あすか・バウ『舞姫』
聖乃さん2回目バウ主演おめでとうございます。
『舞姫』
原作・森鴎外
脚本・演出/植田景子
宝塚バウ:2023年5月3日~14日
座席料金…全席5,500円
明治。ドイツ留学を果たした太田豊太郎が出会ったのは、清らかで美しい踊り子エリス。純粋な愛を育む豊太郎だったが、二人の関係は世間の中傷の的となる。やがて、彼の才能を惜しむ者たちの想いが、二人を悲劇の淵へと追い詰めて行き…。
名女優・野々さんが演じたヒロインは誰の手に??
それにしても花組は再演が多いですね。
いくら経費削減とはいえ、そろそろ新作が見たいというのが本音ですが、
美形ぞろいの花組は『古い名作をスタイリッシュに生まれ変わらせる魅力』に長けていて、劇団から信頼されているのでしょう。
『舞姫』も聖乃さんの神ビジュアルと深いお芝居で、心動かされるような作品に仕上がること間違いなしですね。
柚香さんと星風さんの『二人だけの戦場』にも期待高まりますし、今後も花組から目が離せません。