現在『蒼穹の昴』東京公演中の和希そらさん。
今年の3月に組デビューを果たしたばかりですが、すっかり雪組に馴染み、歌って踊って大活躍。
そんな和希さんの2022年を振りかえると共に、『お願い』が興味深かったのでお伝えしたいと思います。
雪組に来た和希そらの活躍
彩風さんとお菓子の話しをしていたら
ある日、彩風さんが「はい、これ!」と
和希さんが好きなお菓子をプレゼントしてくれたのだとか。
「本当に嬉しくて、(組替えして)最初から(彩風さんに)心を鷲づかみにされました」
お菓子で一気に距離がちぢまったお二人ですが、1月の『ODYSSEY』で初共演は叶いませんでした。
お稽古も終わった本番前に中止になり、和希さんの雪組デビューが延期に。
和希さんがこれだけは誰にも負けないというものは「物事をプラスに変換する力」
このときの悔しさや残念な思いをプラスに変え、大劇場公演や別箱に気持ちを切り替えて望まれたのでしょう。
3月からスタートした大劇場公演『夢介千両みやげ/Sensational!』で、センセーショナルな雪組デビューを果たしました。
17歳の三太からただよう色気。
ショーでは艶やかな歌声とキレッキレのダンスで3番手として下級生を引っ張り『脱・弟キャラ』
雪組に来てから大人の魅力が深まり、さらにファンを増やした印象です。
この変貌により、次にひかえた宝塚の名作中の名作『恋の大和路』に高まる期待。
7月『心中・恋の大和路』東上初主演
見目麗しい和希さんと夢白さんの悲恋物語は、いつまでも余韻がつづく素晴らしい公演でした。
しかし残念ながら途中で公演は中止に。
その後、『異例の対応』とも『破格の扱い』ともいえる劇団の決定に驚かされることになります。
宝塚史上初?の追加公演
バウ主演作『夢千鳥』に続くディレイ配信
和物の雪組において、名作である『心中、恋の大和路』の主演を当てられたことだけでも劇団に期待されていることが伝わってきましたが
追加公演にディレイ配信…まさかここまで。
決して平坦でない和希さんの今までを思うと、良かったねと胸がいっぱいになりました。
センスの良さが光った1stブックの発売や、同期のやりとりにホッコリした『朝月希和ミュージックサロン』
2022年、和希さんの活躍は目を見張るものがありました。
そして今年最後の東京劇場公演
『蒼穹の昴』で 順桂という影のある役を演じ、さらに表現者としての評価が高まっています。
この公演に関して和希さんから(私たちに)お願い(知っておいてほしいこと)があるとのこと。
和希そらからのお願い
原作を知らないとアヘンを吸わされて西太后暗殺行動を起こしたと思うかもしれませんが、そうではなく、順桂のつよい思いをアヘン窟の女たちが邪魔をしているということなんです。そのあたりを(ご理解)お願いします。宝塚カフェブレイクより
恥ずかしながらこの場面の意味をよく分かっておらず、和希さんのダンスを愛でるだけで満足していましたが、
なるほど、唐突に感じたアヘン窟はそういうことだったのですね。
「シーンの意味は観客の判断に委ねます」ではなく、きちんと説明してくださるところに好感が持てました。
千秋楽配信は心してこの場面を視聴したいと思います。
その他にも「屋根にネコがいるのでお見逃しなく」とのこと。
【余談】
屋根にある鳥の卵が2幕はヒナになっているという細かい見どころあり。ご観劇の方はぜひチェックしてみてください。配信でも映るといいですね。
和希さんにとって2022年は
雪組3番手として大きな存在となり輝きを増した一年であり
歌よし、ダンスよし、芝居良し…
マルチな才能と実力を広く知らしめた一年でもあったように思います。
和希さんが一年で一番好きなイベントはクリスマスなんだとか。
12月25日『蒼穹の昴』東京公演がぶじに大千秋楽を迎えられますように。
和希さんのすばらしい歌唱指導を聖なる日に聴けるなんて、(私たちにとって)最高のクリスマスプレゼントですね。
そして『BONNIE & CLYDE』から始まる2023年、さらなる活躍を期待しています。