月組大劇場公演『応天の門/Deep Sea』が本日初日を迎えました。
いよいよ光月さんら退団者のラストランが始まりましたね。
階段降りや月城さんのご挨拶など初日の様子をまとめました。
月組『応天の門/Deep Sea』初日
スチール写真の月城さんの衣装は『パッショネイト宝塚』中詰めで柚希礼音さんが着ていたもの。
鳳月さんの衣装は紅ゆずるさんが着ていたものでした。
『Deep Sea』はラテンショーということで黒塗りかどうかに注目が集まりましたが、日焼け風メイクに仕上げられ、月城さんのお顔の陰影が美しく際立っています。
そしてこのショーは異例ともいえる『エトワール役替わり公演』です。
天愛るりあ・2月4日(土)~2月9日(木)
白河りり・2月10日(金)~2月14日(火)
桃歌雪・2月16日(木)~2月21日(火)
咲彩いちご・2月23日(木・祝)~2月28日(火)
きよら羽龍・3月2日(木)~3月6日(月)
初日は102期の天愛さんが務められました。
階段降り・風間柚乃3番手羽根背負わず
階段降り
天愛 るりあ エトワール役替り
↓
彩海せら 礼華はる
↓
天紫珠李 彩みちる
↓
風間柚乃
↓
鳳月杏 2番手羽根
↓
海乃美月 大羽根
↓
月城かなと 特大羽根
風間さんの3番手羽根を期待したのですが今回も無しでした。
お芝居でもショーでも立派に3番手の役割を果たしているので背負ってもいいと思うのですが、
ここまで頑なに背負わせないのは、花組の聖乃さんや星組の極美さんらアンバサダーの並びをそろえるためなのかなと。
初日・月城かなとご挨拶
・何回目かのカーテンコール(以下ニュアンスです)
月城「あはは、えーっと、こんなに(何回も)呼んでいただけると思っていなかったので、何も考えていません…」
月城さんの正直な告白に思わず笑ってしまう組長さん。
すかさず月城さんが「笑わないでください」と笑いながらツッコんでいて、客席笑い。組子も笑顔。
(↑つまり会場全体がニコニコ)
月城「えっと、ここは困った時の風間です! えーっ、皆さま、風間が考えているそうです」
風間さんに丸投げする月城さん。
鳳月さんに「一緒に考えましたよね?」と助けを求めるも『一人で頑張れ』的な対応。
覚悟を決める風間さん。
風間「えっ、えーーっ、立春!!(両手を挙げてジャンプ)」
月城「では皆さん(準備は)いいですね。月組は今年も陽気に頑張りましょう!」
全員「りっしゅーーーん!!」
全員で大ジャンプして終了。
月城かなとの役作り
何と言っても道真は三白眼が特徴。
2階のお客様にも伝わるようにメイクを工夫されているのだとか。
そしてananのインタビューで、道真という役をとおして月城さんご自身が生きる上で大切にされていることをお話しされています。
「道真のような物事の真実を見抜ける頭の良さ。業平のように、自分の置かれている状況を把握し、身の程知る頭の良さ。今思えば、私が(宝塚で)生きる上で、この両方の考えを大事にしています。今回この作品を自分がやる意味を考えて挑みたい」
その言葉どおり、道真というキャラクターを限りなく原作に寄せつつ、拗ねたり強がったりする部分は『生身の人間』を立体的に見せ、
初日から大人と子供のバランスが絶妙だと絶賛されています。
さらに月城さんはこうも語られています。
「私はめんどくさい人間で諦めが悪い。悩んで時間はかかるかもしれないけど、キチンと土台はつくるし全部を受け入れるつもり。男役の正解の形はない。もっと進化できると信じて追求することが大切だと思います」
道真とバディを組み、数々の難事件を解決していく業平役の鳳月さんは「一緒にいて自分が成長できる存在」だと月城さんを絶賛。
月城さんも極端な思考に陥ったときに鳳月さんの冷静な一言に助けられることが多いと絶大な信頼を寄せています。
お二人の信頼関係がそのまま舞台にあらわれていて道真×業平は最高のコンビなんだとか。
鳳月さん演じる業平は色気のあるモテモテ美男子。
チャラチャラしているように見えて過去の恋愛を引きずるピュアな一面もある魅力的な役です。
海乃美月について
『応天の門』は恋愛要素のない作品ですので海乃さんの出番が心配されていましたが、
出番もセリフも多く、月城さんとのコミカルなかけ合いがあって楽しいとのことで一安心。
海乃さんが月城さん相手に『姉御的な立ち位置』とは新鮮です。
ショーでは『氷見市きときと魚大使』の海乃さんが魚姿を披露する場面があり必見。
ショーはとにかく踊りまくる海乃さんが見られるそうで楽しみです。
月組公演『応天の門/Deep Sea』は、お芝居もショーも好評でなによりですね。
この勢いのまま千秋楽まで全公演完走できますように。