ようやく宙組のもうひとつの別箱が発表されましたね。
瑠風輝さん東上初主演おめでとうございます。
瑠風輝・東上初主演『大逆転裁判』
新公主演を4回という輝かしい実績をもち、宙組御曹司として大切に育成されてきた瑠風さんでしたが、
コロナ禍ということもあり、なかなかチャンスが回ってこずヤキモキすることもありました。
なのでようやく東上初主演が決まり本当によかったです。
しかも演目は蘭寿とむさんの当たり役となった『逆転裁判』シリーズ。
なにがなんでも瑠風輝の人気を押し上げるぞ!という劇団の意気込みを感じます。
企業コラボと演出家復帰の意味
10年ぶりの企業コラボ
6年ぶりの鈴木圭先生脚本演出
手堅い人気シリーズ
どことなく大人の事情を感じるコラボ演目と演出家復帰のような…
鈴木先生といえば2013年月組『ベルサイユのばら』で、龍真咲さんと明日海りおさんをマチソワで(オスカルとアンドレを)役替わりさせるというムチャブリ演出が話題となりました。
その後いろいろあり表舞台から身を引いていましたが、なぜこのタイミングで鈴木先生の復帰が決まったのか。
それを推測するに、やはり2024年(宝塚110周年)に鈴木先生演出で『ベルサイユのばら』をやることを視野にいれているのではないかと。
成功が手堅い『逆転裁判』シリーズが当てられたことも、大劇場復帰を見越してのことのような気がするのは深読みしすぎ…ですかね。
宙組新体制
真風さんが退団し芹香さん体制になると番手がひとつずつ繰り上がります。
トップ・芹香斗亜
2番手・桜木みなと
3番手・瑠風輝
4番手・鷹翔千空
真風さんが抜けただけなのでメンツに変わり映えはしませんが、それにしても安定したメンバーですね。
ですが、宙組には新トップが就任する(もしくは2作目)タイミングで2番手が異動してくるというジンクスがあります。
したがって すんなり桜木さんや瑠風さんの番手が上がるのかどうかは分かりません。
ですが現段階で桜木さんを抜かすような2番手が他組にいないことから、順当に上げられる可能性が高い。
問題はその先で、1234の並びはすでにマンネリ化しているため、だれかの組替えは避けられないでしょう。
暁千星に続く?
組替え大成功例でいえば、瑠風さんの同期(98期)暁千星さんです。
暁さんは月組最後の公演で東上初主演を果たし、『ブエノスアイレスの風』で影のある主人公をしっとりと大人の色気で演じ切り『脱バブミ』。
男役として一皮むけただけでなく、人気も急上昇したように思います。
東上の成功を手土産に星組に異動してからの活躍ぶりは皆さんご存じのとおり。
暁さんも星組も劇団もWin!Win!Win!
組替えがこんなに素晴らしい効果を生むなんて。(月城さんや月組の皆さんが涙を飲んで送り出した甲斐がありました)
そう、劇団は瑠風さんにもこの状況を作り出したいのではないでしょうか。
『東上で人気に弾みをつけさせ大劇場で3番手確定したあと他組へ異動』
個人的にはそんな人事が頭をよぎります。
と話しが飛躍しましたが、とにかく瑠風さんの今後は この東上公演がカギになるのではないかと思います。
暁さんにとって『ブエノスアイレスの風』がそうだったように、瑠風さんにとって『大逆転裁判』が実力・人気ともに花開く公演になりますように。
一方、暁さんも舞台では大活躍ですが、番手ぼかしという渦の中にいて近い将来ほど見えないという状況です。
しかし別箱『赤と黒』で礼さんに帯同し、その時に向け着々と準備が進められているように思います。
2回目の東上も期待されますね。
98期は天華さんのバウ公演もありますし、いよいよ活躍が本格化してきて目が離せません。
『大逆転裁判』『赤と黒』『Stella Voice』どの公演も楽しみにしています。