花組さんは東京大劇場公演の千秋楽を終えたばかり。
なのにもう別箱の集合日だというから驚きです。
ということで『二人だけの戦場』の配役発表がありました。
花組『二人だけの戦場』配役について
それにしても花組さんは『フィレンツェに燃える』『うたかたの恋』『二人だけの戦場』と、重い作品がつづきますね。
【二人だけの戦場配役()は初演】
シンクレア:柚香光(一路真輝)
ライラ:星風まどか(花總まり)
クリフォード・テリジェン:永久輝せあ(轟悠)
ノヴァロ・綺城ひか理(矢吹翔)
シュトロゼック:高翔みず希(汝鳥伶)
ハウザー大佐:凛城きら(古代みず希)
クェイト少佐:航琉ひびき(泉つかさ)
アルヴァ:希波らいと(和央ようか)
永久輝せあ・2番手デビュー
シンクレア(柚香)の親友クリフォードは予想どおり永久輝さんでした。
シンクレアのことが好きすぎて空回りして笑いを誘う場面もありつつ、
上官を射殺してしまったシンクレアの罪が軽くなるよう、法廷で証言するシリアスなシーンは一番の見せ場。
永久輝さんの2番手デビューにふさわしい役になるのではと期待しています。
綺城ひか理の位置
綺城さんは花組で舞台人としての基礎を築き、その才能は星組で開花。
星組に異動になってからの彼女の活躍は目を見張るものがありました。
ところが天華さんと共に星組の中堅を担う大きな存在となった今、まさかの再組替え。
おどろいたと同時に彼女の花組での位置づけがどうなるのかに感心が集中。
まずはこの別箱で綺城さんが希波さんの上にくるのか下に降りるのか、祈る思いで配役発表を待っていた人も多いのではないでしょうか。
【新人公演主演回数】
綺城ひか理・1.5回
希波らいと・2回
綺城さんは『ME AND MY GIRL』の新人公演で優波さんと1幕と2幕で主演を分けあったため1.5回というカウント。
それに対して希波さんは『元禄バロックロック』『うたかたの恋』とコロナの影響で東西公演を果たしていないものの、しっかり2回カウントされています。
で、本日配役発表があったわけですが、
綺城さんが3番手役のアルヴァ(ライラの兄)でなかったことに複雑な思いです。
う~ん、花組での綺城さんの位置づけはやはり『別格路線』ということでしょうか。
綺城さん演じるノヴァロはシンクレアに敵対する兵士。
「おかえりなさい」の意味もこめて綺城さんの歌やセリフが追加されるといいなと思います。
永久輝さんとの同期共演も楽しみです。
3番手役に希波らいと
そして3番手役のアルヴァを演じるのは希波さん。
『うたかたの恋』につづき2作連続で星風さんの兄役です。
ライラ(星風)とジプシーのダンスを踊ったり、シンクレア(柚香)やクリフォード(永久輝)と3人で歌う場面がある大役。
アルヴァは当時研5だった和央さんが飛躍するきっかけとなった役なので、
希波さんを正路線として上げようとする劇団の意図が見えたような気がします。
その他の配役
脇を締めるのは、
ジプシーの首長(シュトロゼック)に高翔さん。
ライラ(星風)の父という役どころで、専科にいっても花組のお父さんは健在ですね。
シンクレアらが所属する基地の長官(ハウザー大佐)に凛城さん。
凛城さんは宙組『バロンの末裔』、月組『ブエノスアイレスの風』、月組『ブラック・ジャック 危険な賭け』と正塚作品に連続出演。
ハウザー大佐はあたたかくて器の大きな上官。凛城さんにピッタリです。
正塚先生が当時の世界情勢からヒントを得て生まれた『二人だけの戦場』は、民族問題や戦争にラブロマンスを絡めた見応えのある作品です。
この公演で永久輝さんが2番手となり『れいひと』コンビ&星風さんを含む『トリデンテ』がスタート。
そこに綺城さんが新たな風を吹かせてくれそうな予感。
新体制の花組がどんな素晴らしい舞台を見せてくれるのかとても楽しみです。