雪組御園座公演『BONNIE & CLYDE』配信視聴しました。
彩風咲奈さんと夢白あやさんの相性の良さに拍手!!
雪組『BONNIE & CLYDE』感想
彩風咲奈・クライド
彩風さんのスーツ姿は惚れ惚れするほどカッコいい。
貧しさや監獄で受けた暴力から悪の道へ突きすすみ、最後は実の兄まで見捨てるという宝塚的ヒーローとは真逆のキャラですが、
ゾッとする狂気が魅力的で目が離せませんでした。
それにしても本当に歌が上手になりましたね。
和希さんとソファーを上ったり下りたりするデュエットは楽しすぎましたし、
フィナーレの『Blues Requiem』は歌詞が心に響きました。
トップコンビお披露目公演ですので夢白さんとの相性に注目していたのですが、並びの良さにトキメキました。
身長差に萌える、体格差に萌えるとはこのことですね。
夢白あや・ボニー
そして何が驚いたって夢白さんの迫力。
10期離れた彩風さんを相手にバーンと対等にぶつかっていて気持が良かったです。
ボニーという役が似合っているというのは宝塚の娘役に対する褒め言葉なのかは分かりませんが、
ギャング、DV、強盗、殺人という嫌悪感を抱く内容なのにこの作品を楽しめたのは、
夢白さんの下着一枚の体当たり演技の中にも品が保たれていたからだと思います。
入団当時からその美貌で注目をあつめ、初詣モデル抜擢、新公1年目で大きな役がつくなど、夢白さんの早期トップは確実だと思われていました。
しかし『娘役人事は水物』とはよく言ったもの。
宙組から雪組に異動したのち
バウヒロインや東上ヒロインでキャリアを積み、満を持して研6でのトップ就任。
しかし今まで待って正解!
この学年だからこそ『彩風さんの2人目の相手役』にも『ボニー』にもピタッとハマったのかなと思いました。
彩風さんのとなりに立つ彼女は色気と華と貫禄をそなえた天性のスターとして本領発揮です。
しかしいきなりお披露目でボニーという当たり役に出会ってしまったのは幸か不幸か。
今後果たして夢白さんはボニーを超える当たり役に出会えるのだろうか。
こればかりは先生方に頑張っていただくしかないですね。
その他キャスト感想
その他のキャスト感想は
小さな幸せをつかみたかっただけなのに、男をふかく愛したがゆえに自滅した野々花さん(ブランチ)が哀れでラストは涙がでました。
ボニーを一途に想う警察官の咲城さん(テッド)は歌こそ不安定でヒヤリとしましたが、根が良い人を演じさせたら上手いですね。
そして久城さん(神父)の透明感のある歌がこの悲しい物語の救いでした。
大健闘だったのがクライドの少年時代を演じた夢翔さん。
歌も芝居も上手で研3ながら一人で立派に空間を埋めていましたね。
夢翔さんと同期で雪組大本命の華世さんは辛抱役であまり目立たず。
だけどクライドの仲間として彩風さんに付けられているのでスター育成中なのは確かです。
そして恒例の正直感想ですが…
正直感想
ブロードウェイミュージカルを日本でやるにあたり、様々な規約があると思いますが、
劇中に和希さんのソロナンバーがなかったのはあまりにも残念でした。
だからといってソロナンバーのある咲城さんと役を変えると互いにイメージが合わない。
結果はやはり、少年っぽさと大人の色気を兼ね備えた和希さんが彩風さんのお兄さん役で正解だったと思います。
演出の大野先生が荻田さんに直談判して許可をとったというフィナーレ使用の「Blues Requiem」を、和希さんの声で聴けたのが救いでした。先生ありがとうございます。
そしてもうひとつ…
・夢白さんからキス!
・彩風さんからキス!
・ソファーになだれ込むラブシーン
・和希さん夫婦のいちゃいちゃあれこれ
つぎからつぎへと濃厚なラブシーンがあったのは嬉しいのですが、家族で見るには気まずいったらありゃしない。笑
Blu-rayはひとりでじっくり味わおうと思います。
と、話しは逸れましたが
彩風さんと夢白さん、ステキなトップコンビが誕生しましたね。
好評のお披露目公演がこのまま順調に千秋楽まで完走できますように。