文春第16弾が出ました。
報道の内容は主に加害者とされる上級生が謝罪を拒否しているというものです。
加害者とされる上級生の謝罪拒否
イジメやパワハラはしていないと主張するトップ。
(指導する)発言はしたけれどイジメとは思っていない組長。
なるほど、これでは話し合いが進むはずありませんね。
なのによくこれで「2月中の解決を目指す」なんて言えましたね、角会長。
組織のトップでありながら、まったく事態を把握していないんですね。
ある演出家が謝罪を拒否している上級生に対して、
『◯殺との因果関係はさておき、最悪の結果になってしまったこと自体は謝るべき、それすらできないのか』と呆れていたそうですが、
おそらく多くの人が同じ思いでしょう。
しかし加害者とされる上級生をかばっているのは、他ならぬ劇団のようです。
ご遺族側の代理人が指摘したとおり、阪神阪急HDならびに宝塚歌劇団という組織はパワハラの認識がとんでもなく甘い。
その人が到底できない量の仕事をさせること自体がパワハラなのに、仕事をこなさなかったことを激しく叱責する行為がパワハラではないなんて通用するはずがありません。
しかし報道によると、(長年宝塚にどっぶり浸かってきた)上級生は『上げ』『下げ』のパワハラ性を否定し、必要な指導と信じて疑わないのだとか。
そしてろくに調査もせず、本人がパワハラは無かったと言ってるんだから無かったと結論づけた劇団。
上級生の主張がどうであれ、下級生の証言がどうであれ、
まずは正式に第三者委員会を立て→きちんと調査して→調査をもとにパワハラの有無を判断し→
パワハラがあったことが認められた場合→パワハラを行った生徒に反省と謝罪を促す→処分を下すという、
企業として至極真っ当な手順がなせ踏めないのでしょう。
さんざんご遺族を苦しめたうえに妹さんにあそこまで言わせて、守りたいはずの阪急ガールを自らの失策で世間の非難の的にして、
話し合いを行うたびに炎上の火種をつくり、劇団はいったい何をやってるんだか。
隠蔽工作とも受け取りかねないパワハラの公表の提案を聞いたら、そりゃあ炎上しますよ。
なんですか、パワハラを認めた項目は公表せず、認めなかった項目のみ劇団の説明を付けて公表したいだなんて。
報道によると謝りたいと申し出た上級生娘役がいるそうです。
「挨拶がないことに怒鳴ったけど言い方がキツすぎた。今までなら普通のことだったかもしれない。でも今回のことがきっかけで異常なことだったんだと思えた。伝統だって直していかなければならない」
『過去と他人は変えられない』と言いますが、こんな風に自分で気づいて考えを改める生徒が増えていくといいですね。
現在は彼女につづき多くの生徒が謝罪の意志を表明しているそうです。
しかし謝罪拒否の態度を貫く上級生と、下級生の断絶はもはや修復できない域に達しているのだとか。
そんなこんなで、まだまだ問題解決にはほどとおい現状。まったく先が見えません。
姉妹ジェンヌに思う
雪組の千早真央さん(104期)が退団を発表しました。
千早さんも姉妹ジェンヌで、お姉さんは宙組の水音志保さん(101期)です。
何ヶ月も舞台に立てていない姉をどんな思いで見てきたのでしょう。
もう数ヶ月待てば『ベルサイユのばら』で組子全員に見送られて卒業できたのに、大劇場の大階段を降りることなく別箱での退団。
しかも突然の発表に驚きを隠せませんが、
ご本人が決めたタイミングが最良だと信じて最後まで見守りたいと思います。