本日は宙組大劇場公演『黒蜥蜴』の集合日。
組長の松風輝さんが、東京宝塚劇場公演千秋楽(2026年9月6日)付での退団を発表されました。
松風輝・宙組の責任者として
今回の発表で最も驚いたのは、退団者が松風組長ただお一人だということです。
通常、集合日には数名の卒業生が出るものですが、組の責任者である組長が、たった一人でその幕を引く。これには松風さんご自身の「けじめ」と、劇団側の配慮を感じずにはいられません。
2023年9月。松風さんは、寿つかささんの後を継いで組長に就任したばかりの時期に、あの痛ましい事件に直面。
管理職として、そして「加害者も被害者もない」という劇団側の姿勢の象徴として、厳しい批判の矢面に立ち続けた2年半。
「なぜ、もっと早く…」という声がある一方で、組が再び動き出すまで、逃げずにその場に留まり続けたのは、彼女なりの責任の取り方だったのかもしれません。
92期生として入団し、生粋の宙組育ち。
渋い脇役からコミカルな役までこなす、宙組には欠かせない名バイプレイヤーでした。
特に印象深いのは、『カルトワイン』の愛情深い父親役と、『PRINCE OF LEGEND』でのコミカルな父親役。
舞台人としての実力があっただけに、そのキャリアの終盤が事件の影に覆われてしまったことは残念でなりません。
次期組長は誰? 揺れる宙組人事
松風さんの退団により、気になるのは「次の組長が誰か」ということ。
普通に考えれば、現在副組長の愛すみれさん(95期)の昇格が自然な流れですが、彼女は雪組から異動してきたばかり。
今の宙組の状況を立て直し、完全に「刷新」したイメージを植え付けるために、さらなる専科からの異動や、それこそ「管理職候補」として雪組からやってきた愛さんや叶ゆうりさんの役割が、ここで明確になるのでしょう。
『黒蜥蜴』配役発表!天彩峰里の二役と男役スターの布陣
『黒蜥蜴』配役も出揃いました。
天彩峰里さんが娘役の主要な二役(岩瀬早苗/桜山葉子)を独占!
正直、これには驚きました。てっきり、きよら羽龍さんと山吹ひばりさんで分け合うとばかり…。
彼女の進退に注目が集まっていましたが、この配役を見る限り、劇団が引き続き天彩さんを娘役2番手に据え置く方針なのは明らか!ということで、その歌声と芝居心でまだまだ活躍が続きそうです。
若手男役スターたちはというと、
明智小五郎(桜木みなと)の部下や、黒蜥蜴の手下たちに、イキのいい若手がズラリと並びました。
鷹翔千空さん(真木警部補)
風色日向さん(堺)
亜音有星さん(木津)
若手といっても、既にみんな研10を過ぎているわけですけど、なかなか本公演では見せ場が限られ持て余している印象。
地名シリーズ(?)のような役名がついた彼女らが、ミステリアスな江戸川乱歩の世界観をどう彩るのか、非常に楽しみです。
ひとつの時代が終わる
最後に、松風組長の退団は、一つの時代の終わりであり、宙組が本当の意味で「新体制」へと踏み出すための、避けては通れないステップ。
松風さんが最後の大階段を降りる時、どのような思いが去来するのでしょうか。
これからの宙組がどうなるのか気になるところではありますが、まずは集合日を無事に迎えられたことに感謝して、初日を待ちたいと思います。