スカイステージ「夢の音楽会」
『憧れの人とデュエットしてみたい』という現役ジェンヌの想いを叶えるスペシャルな新番組。
記念すべき第1回の出演は雪組・和希そらさんでした。
ゲストは元星組トップ安蘭けいさん。
お二人の至極のデュエットや面白トークなど番組の感想をお届けいたします。
(曲目などネタバレありですので読み進めご留意ください)
「夢の音楽会」和希そら×安蘭けい
デュエット
事前にスカイステージで告知されていたとおり、和希さんと安蘭さんのデュエットは2曲。
2曲とも和希さんのリクエストだそうです。
☆Blues Requiem(凍てついた明日)
☆ひとかけらの勇気(スカーレットピンパーネル)
歌ウマのお二人のデュエットは、聴く前から素晴らしいだろうなとは思っていましたが、
まさかこんなに感動するなんて自分でも驚きました。
まず安蘭さんがスゴイ。
ひとかけらの勇気はワイルドホーン氏が安蘭さんのために作った名曲です。
初演スカピンのパーシーとして何百回と歌ってきたであろう「ひとかけらの勇気」を、クセを出さず透き通るように歌っていて新鮮。
抜け感のある安蘭さんの歌声に、和希さんのハスキーボイスが重なった美しいハーモニー。
「(私たち)声合うね、(2曲だけなんて)歌い足りない」と安蘭さんもおっしゃっていましたが、本当にそのとおり!
もっといろんな曲を歌ってほしかったです。
ひとかけらの勇気・初演エピソード
安蘭「大劇場スタッフさんが、この歌を聞くと朝から頑張れるって言ってくださって…みんなが聴いてると思いながら毎日この曲を歌っていた」
ブルースレクイエム・歌唱ポイント
安蘭「曲調と歌詞だけで完成されてるから感情を乗せすぎず、小細工せず、歌い上げすぎないように。息を抜くということは、お客様の気持ちが入る隙間をつくるということ」
技術面についても惜しげもなくアドバイスする安蘭さん(77期)と、目をキラキラ輝かせながら話を聞く和希さん(96期)。
上下関係はあれど、一流の舞台人どうし通じ合っているのが尊くてステキだなと思いました。
互いの印象
和希さんは安蘭さんのことを「とうこさん」と呼びたくてモジモジ。
「一つだけ許しを乞いたいことがあって…」
古風な切り出し方に笑ってしまいました。
もちろん安蘭さんは快くOK!
「とうこって呼んでくれてもいいよ」と。
ジョークで下級生の緊張をほぐすステキな心遣い。
安蘭さんは和希さんのことを「スパイスの効いた山椒みたい。小粒でピリッと辛い」と表現されていました。
さらに、
「OG友達もみんな和希そらちゃんすごく良いって言ってる」
憧れのひとに褒められて、和希さんとっても嬉しそう。
安蘭さんへの溢れる思いをなんとか言葉にして伝えようと一生懸命な和希さんに安蘭さんが一言…
「かわいい~」 (完全同感)
和希さんが今後歌ってみたい曲は…「エルクンバンチェロ」だそうです。
安蘭さんも「そらちゃんに似合う」と太鼓判。
和希さんのエルクンバンチェロ、カッコいいでしょうね~。
いつか実現しますように。
ハードル高い「夢の演奏会」
「夢の演奏会」というタイトルにふさわしく、至極のデュエットと面白くて深いトーク。
まさに夢のような時間でした。
見終わったあとにすぐリピート視聴したくなる素晴らしい番組です。
ですが、出演者は大変だろうなぁ。
対談だけの番組とちがい、憧れのOGと実際にデュエットしなくてはなりません。
和希さんだからレジェンド相手に難曲を歌いこなしていましたが、ホスト(現役ジェンヌ)にとって、なかなかハードルの高い番組だなと。
しかし憧れの人と共演できる滅多とないビッグチャンス!
これからホストを務める現役ジェンヌさんには、臆することなくチャレンジしていただきたいと思います。
「夢の音楽会」が長寿番組になるといいな。つづく第2回も楽しみにしています。