ついに明日海さんさよなら特別番組「Never forget you」が放送されました。
番組は、大まかに分け、二部構成です。
初舞台からサヨナ公演までの振り返りと、下級生と共に繰り広げられるトーク。
放送時間も90分と盛りだくさんですので、『月組時代編』、『花組時代編』、『下級生たちとのトーク編』の、3回に分けて感想を綴りたいと思います。
(以下、番組内容ネタバレ含みます。ニュアンス表現ご容赦ください。)
明日海りおさんの今までのステージを振り返る(月組編)
明日海さんのお話しとともに、その公演の映像が流れるという形式です。
冒頭に少し、宝塚大劇場千秋楽の感想をお話されています。
大劇場千秋楽について
入りでは、ファンの皆様や組子と写真を撮ることができて嬉しかった。
歌を歌ってくれた組子がみんな可愛くて。。
いつもどおり責任者として、しっかり舞台を務めたいという思いから、あのような挨拶になりました。
お花渡しは、実家を離れた時から寮で一緒に過ごしてきた望海にお願いしたいと思っていたところ、お稽古の合間に来てもらえることになり嬉しかった。
男役に強くこだわってきましたので、宝塚大劇場では黒燕尾を選びました。
今までお世話になったお衣装さんに、最後となる衣装(パレード用袴)を着せていただく時に、これで最後かと思うとこみ上げるものがありました。
舞台振り返り、月組時代編
なみだ橋 えがお橋
声に出して何かを表現さることが初めてで、先生にたくさん怒られ大変だったけれど、公演が始まると、お客様が自分のお芝居に反応し笑ってくださり救われた。
ホフマン物語
発声がきちんとできていなくて悔しかったのですが、みんなで役替わりを一生懸命お稽古して、まさに青春でした。
エリザベート ルドルフ(少年) 新人公演
お稽古中に上級生が、「宮殿の夜は暗いと思うから電気を消して演ってみようか。」と電気を消し、その時感じた不安な気持ちを舞台で表現できるよう稽古を重ねた。
月組では、その人物を掘り下げて役をつくっていくことが日常。
嘘のない芝居をすることを学びました。
Me and my girl 新人公演
演じることが、とにかく楽しかったです。
相手役の同期の羽桜しずくちゃんが、とても自然体でいてくれて、アドリブもすっと返してくれて、やりやすかったです。
エリザベート新人公演
自分のことより、一期上の方が新人公演を卒業されるという思いが強く、そして、次はいよいよ自分たちの期が長になるという引き締まる気持ち。。。
先輩方から、「みりおちゃんと一緒にお芝居できて良かった。」と言ってもらえて号泣した公演でした。
ラストプレイ 新人公演
ありがたいことではありましたが、主演の回数を重ねるからこその重圧、結果を出さなければいけないというプレッシャーがありました。
Heat on beat
急に任せていただく場面が増えた公演で、これではいけないと感じました。
スカーレットピンパーネル
公演が始まると思いきって演じられましたが、霧矢さんがドンと居てくださってたので、もっと前からぶつかっていけばよかった。
Studio54
言葉は乱暴かもしれませんが『ぶっ飛んだ役』だったので、ビジュアルにしてもセリフの言い方にしても、良い意味で思いっきりできたのが良かった。
アリスの恋人
相手役の愛希さんが感受性豊かな人。
台本を持ったのは最初のお稽古だけで、次の日からは、彼女がセリフを発すると私も自然に役としてセリフが出てくるので、何の苦労もなしに演じられました。
ロミオとジュリエット
モンタギュー家の人ともキャピレット家の人とも仲良くなれて嬉しい。って気楽なもんですよね。(笑)
でも、お稽古中は本当に大変でした。
春の雪
役を掘り下げるのが好きなメンバーが集まりました。
あの時代の若者の独特な雰囲気をにじませるために、小道具の擦れる音や、目の動かしかたにまでこだわって作った作品です。
ベルサイユのばら~オスカルとアンドレ編~
組替え前の公演で、アンドレの台詞もオスカルの台詞も自分の気持ちとリンクするものがあり、どうしたって気持ちが込み上げてきてしまいました。
とはいえ、役替わりなので、オスカルとアンドレは常に一緒にいるし、立ち回りの手とかも逆になるので、間違えないよう常に集中していました。
龍さんも大変だったのではと今になって思います。
明日海りおさんの舞台人としての基礎をつくった月組時代
毎公演与えられるモノの大きさに、もがき苦しみながらも、尊敬する先輩方のもとで、自分をわかってくれる仲間と、作品をつくりあげることに没頭できた日々。
『舞台人、明日海りお』の基礎をつくった素晴らしい時代でしたね。
次回は、花組時代編をお届けいたします。