帆純まひろの正念場!花組『殉情』感想・朝葉ことの

花組殉情帆純正念場 花組

コロナで活躍の場を奪われた生徒への救済という意味で、約7年ぶりに開催されたバウ・ワークショップ。

花組『殉情』
石田先生・監修・脚本
竹田先生・殉色・演出

帆純 まひろ(10月13日~10月21日)
一之瀬 航季(10月30日~11月7日) 

この演目を観るには少し覚悟がいると、以前の記事に書きましたが↓

帆純まひろさん主演バージョン
ご縁がありましたので観劇してまいりました。

花組『殉情』感想

やっぱり壮絶なお話しですね。

谷崎潤一郎の『春琴抄』

日本文学としては美しいのですが

それを舞台でやるとなると
生々しくて嫌悪感を抱いてしまうシーンもあり、賛否両論ある作品です。

しかし、佐助にしろ、春琴にしろ
役者冥利に尽きるだろうなと思いました。

帆純さんや一之瀬さんだけでなく
朝葉さんら若手娘役にもスポットが当てられたことも良かったです。

春琴・朝葉ことの(103期)

春琴は甘やかされて育ったワガママなお嬢様。
佐助のことを愛しているが素直になれなくて…

『殉情』という演目は、春琴という女性を受け入れられるかで感想が違ってくると思います。

過去バージョンに比べて
残酷なシーンや、お嬢様らしからぬ いやらしい演出がマイルドになったこともありますが

癇癪もちのワガママぶりを
出し過ぎず、やり過ぎず
絶妙なラインで収めていたのには感心。

これまで月影さん紺野さんら
名だたる娘役が演じてきた難役に
初ヒロインらしく懸命にチャレンジし、健闘していました。

ただ、盲目の春琴を目を閉じたままの演技で感情を表現することに、すこし苦戦していたようにみえました。

ですが公演回数を重ねるごとに良くなっていくだろうと思います。

花娘は星空さん一強の印象ですが
朝葉さんもこれから大劇場公演でも大きな役が与えられるといいですね。

佐助・帆純まひろ(99期)

花男は優波さんや飛龍さんが退団したことにより、中堅路線スター枠がポッカリ空きました。

そんな状態でおとずれた、帆純さん(99期)の正念場となるバウ・ワークショップ。

帆純さん演じる佐助は
薬問屋のお嬢さんを心ひそかに慕う丁稚。

帆純さんは着物がよく似合い
各段に男前度が上がったように思います。

和物の所作も美しく隙がない。
たくさんお稽古されたのでしょう。

1幕ラストに一人踊りがあり
バウの空間をたった一人で埋めていて、スター性も増しましたね。

どんなに春琴(朝葉)に虐げられても、それを苦にせず、目の見えない彼女に献身的に尽くす姿に、包容力と色気がありステキでした。

あまりにも帆純さんが佐助を純粋に演じるから、さいごに春琴と同じ盲目の世界へ行けて良かったねと思える不思議。

終演後のごあいさつも誠実で好感度アップ。

この公演を観て、帆純さんは99期唯一の路線スターとして劇団に推されていること、

そして、星組から組替えしてくる綺城さんらと共に、柚香さん政権後半の大きな戦力になっていくのだろうと確信しました。

『殉情』の成功を機に
今後さらに飛躍されることは間違いないでしょう。

与えられたチャンスに、期待以上の素晴らしい演技で応えた帆純さんに、心からの拍手を送ります。

残念ポイント

明治時代はグイグイお芝居に引き込まれるのに
生徒の出番を増やすために設けられた現代パートが残念すぎて…

と言っても、原作にも現代人が登場するので、ただ希波さんや美里さんを出したかったワケではないでしょうし、

佐助と春琴、マモルとユリコの
恋人たちの対比や
明治と令和の価値観のちがいを表したかったんだと理解できます。

しかし、セットに貼られた石田先生のポスターなど、物語とは全く関係のない悪ノリにガッカリました。

竹田先生の石田先生リスペクトも
この演目でなければ微笑ましく思えたでしょうけど。。。

とはいえ、異次元スタイルの希波さん(103期)を現代パートにもってきたのは天才。

希波さんが演じるのはYouTuberのマモル。

佐助と春琴の取材をつうじて自分と向き合っていく過程をきっちり表現して、2番手役をしっかり担っていました。

マモルと恋人になるユリコ(美里さん・104期)もチャーミングで良かったです。

その他キャスト

春琴の両親、羽立さん美風さんの安定感。

峰果さんは、道化役でもあり、物語を悲劇へと導くキーになるアホボンを、巧みに演じていました。

詩希さんはとにかく歌が上手い!
芸者の色気や貫禄はこれからといったところでしょうか。

花組バウ・ワークショップ『殉情』は

演出に違和感が残るとこはありましたが

帆純さんをはじめ花組生のお芝居がすばらしく、この公演を観られて良かったと心から思いました。

帆純さんチームが千秋楽まで駆け抜けられること、

そして、ぶじに一之瀬さんチームの初日の幕が開くことを祈っております。

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