批判はあれど…花組新人公演「悪魔城ドラキュラ」感想

本日行われた花組『悪魔城ドラキュラ』新人公演を観てきました。

『悪魔城ドラキュラ』はゲームの世界観を表現するためか、たくさんの映像が使われているのですが、これをすべて新公用に差し替えるという徹底ぶり。

初めてコンビを組んだ夏希さん彩葉さんがどんな感じで 肩を抱き合いながら空を飛ぶ ”胸キュンシーン” の撮影に挑んだのか、想像してニヤけてしまいました。

花組新人公演「悪魔城ドラキュラ」感想

恐るべし研2の彩葉ゆめ

それにしても良いコンビでしたね。

夏希さんも彩葉さんも歌がうまく芝居も安定していて言う事なし。ふたりでマントに絡まるときの身長差に”萌え”があるのもトキメキ倍増でした。
新公なのにちゃんと”コンビ萌え”を生み出しているのも花組らしいなと。

110期の首席で初詣ポスターモデルというタイトルを取り、何かと話題の彩葉ゆめさんがヒロインだったわけですが、それはもう想像を超える仕上がりっぷり。

マリアというキャラクターが背伸びすることなく等身大で演じられる役ということもあり、よく似合っていましたし、歌もしっかり声が出ていて実力と度胸の良さをみせつけたように思います。

【小声】このペースだと舞空瞳さんのように研4でトップなんてことも?100期の相手役に育成されているのかしら。

105期8人目ゆえ・夏希真斗

主演は、これまでいろんな役で経験を積み、バウ『儚き~』で2番手をつとめ、ついにチャンスを掴んだ夏希真斗さん

がしかし、本人にはまったく責任はないものの、105期8人目の主演ということでみんな食傷気味なのも事実。

劇団のあからさまな ”期売り” に嫌悪感を示す一部の人たちから避難をあびることになったわけですが、そんな外野の声を一撃で黙らせるほどの実力と存在感。そしてスター性。

スラッと背が高くボリュームのあるコスシュームがよく似合う。6年もトップを務めたレジェンド和央ようかさんを思わせるビジュアルと雰囲気で、『可愛い少年系』が多い105期のなかで誰ともキャラが被らないのが魅力。これでファンが増えそう。

劇団による『105期推し』がどこまで本気かわからないけれど、95期の結果論からすると、現時点(新公学年時点)でトップ確定なのは数名で、あとは周囲の学年と競わせつつ様子見といったところでしょう。

とにもかくにも初主演で大きな爪痕を残した夏希さん、これからに期待しています。

どこにいても目立つ星空美咲・その他キャスト

そして2番手役の宇咲瞬さん(106期)。
リヒターは銀橋でのムチさばきがあるんですよね。それがけっこうハードなムチさばきで、振り回したムチが客席の頭上をヒュンヒュン飛ぶので一歩間違えば大惨事。これはいろんな意味で舞台経験が必要な役だなと。宇咲さんのムチさばきは危なげなくカッコよかったです。

MVPは美空真瑠さん(105期)。キラキラ封印どころか、ぱっとみ誰か分からない風貌と声色で別格役を熱演。それがまた上手いんだ。お芝居大好きなのに本公演では台詞ゼロですから、それはそれは楽しそうに悪役を演じているのが良きでした。

そしてあちこちでバイト中の星空美咲さん(105期)。どこにいても何をしていても目立つ目立つ。これがスターオーラか!
鏡星珠さん(本役・輝月ゆうま)、遼美来さん(侑輝大弥)ら路線候補も大健闘。次こそ次世代に主演が回ってきますように。

新公ヒロ経験者でありながら今回は学年下(彩葉ゆめ)の役となった初音夢さん。こういう場合の指導ってどうなるんでしょう?歌もお上手、ビジュもとっても可愛いかったです。
魔物の歌手に花海凛さん(湖華詩)、希蘭るねさん(龍季澪)ら、花組には歌える下級生がたくさんいるのも嬉しい発見でした。

『悪魔城』はとにかく役が少ないのが残念ですが、台詞がなくても個々がしっかり世界観を作り上げていたのが良かったですし、主要キャストはみんな歌もお芝居も安定していて見応えのある新公でした。

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