不公平なんとかして!花組「Jubilee」感想

jubilee 花組

花組大劇場公演『エンジェリックライ/Jubilee』を観劇しましたので、今回はショーの感想を記したいと思います。

ちなみに『エンジェリックライ』の感想はこちらから↓

花組『Jubilee』感想

ひとみさブーム来る?

『Jubilee』は新トップコンビお披露目にふさわしい華やかなショー。花組の組カラーであるピンクで埋め尽くされた舞台の、なんと夢々しいこと。

それにしても花娘ってすごいんですよ。
自分の顔よりも大きなリボンを頭につけているのに違和感なく、いえ、むしろ可愛さが倍増しているんですから。

男役たちも、艷やかなメイクと美しい衣装の着こなして、ショーで多様されるクラシック音楽との調和がとれていて素晴らしいなと。
【小声】クラシック音楽使いすぎ問題、歌詞の言葉数が多くて聞き取れない問題はおいておいて。笑

で、このショーは壮大な
”永久輝せあの戴冠式”なわけですけど、クラシカルな永久輝せあさんが真ん中に立ったことによって組の雰囲気が良い感じに引き締まっているんですよね。

芝居仕立てになっている戴冠式のシーンの緊張感、真っ赤なスーツの男役たちと黒の永久輝さんによるダンス、男役群舞など、ここぞというシーンにお披露目とは思えない深い奥行きが感じられました。

永久輝さんと星空美咲さんとのハイレベルコンビは歌の相性も良いですし、デュエダンも安定。宝塚のトップコンビというものを体現しているおふたりなので、”れいまど”につづき、”ひとみさ”ブームがきそうな予感!

凪七瑠海の卒業式

そしてそこに”凪七瑠海の卒業式”が加わるのですから、グッとこないわけがありません。

本来だったらトップがやる(群舞前の娘役に囲まれて踊る)シーンを担った凪七さん。
さすがの包容力、だけど研20を越えても若々しい姿に、まだまだ宝塚で活躍してほしかったと思わずにはいられません。

同じく卒業する綺城ひか理さんにも見せ場があるのですが、かといって若手が割を食っているというわけでもありません。

娘役の出番も多いですし、大劇場の舞台に天城れいんさんがたった一人で踊るシーンがあって「おぉ~」と思っていたら、美空真瑠さんが出てきてまた一人で!!その他にも若手に配慮された演出があって良かったです。

と毎日通いたいくらい好きなショーですが、たったひとつだけこれはどうなのという問題が!

客席降り・2階席置いてけぼり問題

それはズバリ、客席降りです。

といっても客席降り自体は大満足なんですよ。ほぼ1曲まるまるジャンヌさんとハイタッチし放題で最高に盛り上がるのですから。しかもジェンヌさんの方から積極的に手を合わせてくれますしね。

かくいう私も通路側に座っていたので10人くらいのジェンヌさんとハイタッチしてもらって、最高に幸せな時間を過ごしました。

ということは、もうお気づきかと思いますが…

そうです、2階席はその時間ずっと置いてけぼりになってしまうんです。

つぎのシーンの準備で2階席にまで生徒を配置する余裕がないのは仕方がないこととはいえ、やりきれませんね。

2階席で見た友人が「同じS席なのに、この差は悲しい」と嘆いていました。(ちなみに最後列まで客席降りがありますのでA席でも1階の人はラッキーです)

根が深い宝塚の席種(S席の当たり外れ)問題に関しては また改めて記事にするとして、

客席降りは演出家の采配でなんとかできる問題だけに、不公平感を強く感じてしまうんですよね。

わたしも次回の観劇は2階席なので、その時間は舞台に残っているジェンヌさんを愛でて過ごそうかなと。
【余談】星組『ディアラアスール』の客席降りもそうですが、舞台に残ったジェンヌさんって置いてけぼりになっている2階席を気遣ってサービス目線や指差しウィンクをくれる人が多いので、それはそれで楽しいですよ。

さて、チケットの売れ行きが心配されている花組公演。

正直この日も空席がチラホラあって もったいないなと感じました。

お芝居もショーも多幸感あふれるステキな作品ですので、はじめての方にはもちろん、

宝塚ファンの皆さまにはあらたなスタートを切った花組を、そして凪七瑠海さんら退団者の勇姿を、ぜひ生で見届けてほしいなと思います。

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