前回の記事に文春報道の件について個人的に思うことを記しました↓
本日、花組東京公演が再開されましたね。
開演前に理事長のご挨拶があり、花組生へのエールとして拍手を贈るひと、お詫びのことばなので静かに受け止めるひと、客席の反応は様々だったようです。
花組公演再開に思う
開演前・理事長あいさつ
「このたびの歌劇団生徒の急逝につきまして心より哀悼の意を評します。公演が中止になり皆さまには心配とご迷惑をおかけしましたことを心よりお詫び申し上げます。今後は生徒の心と身体のケアに対応するとともに、二度とこのような事が起きないように真摯に対応して参ります」
理事長のご挨拶は昨日劇団公式ホームページにあげられたのとほぼ同じ内容でしたが、
最後に「専科生と花組生が舞台にかける情熱と熱い思いを受け取ってください」と締めくくりました。(こんな言い方をされると雰囲気で思わず拍手しそうになりますが、なんだか司会者のよう。哀悼や謝罪と並べていう言葉ではないような)
そのあとチョンパで雰囲気がガラッと変わり、『鴛鴦歌合戦』は笑いにつつまれ、
『グランミラージュ』終演後は拍手が鳴り止まなかったのだとか。
観劇レポを読んで花組生のがんばりに胸があつくなりました。
がしかし、
いつまで伏せておくの?
感動と同時に、もしかしてこれで終わり?
劇団には早急な改革が必要なことは間違いありません。
そしてそれと同時に、いま在籍している生徒たちが通常どおり舞台に立てるように体制を整えることも大事でしょう。
なので専門家が一人ひとりカウンセリングしてGOサインを出したのなら、これ以上公演をストップさせておく理由はなく、再開できたことは良かったと思います。
だけど人ひとりが亡くなっている事実は変わりません。
あれから6日が経っても彼女の名前は伏せられたまま。
ステキな芸名があるにもかかわらず『彼女』『生徒』『俳優』『Aさん』と隠語のように呼ばれています。
名前を伏せることがご遺族の希望だとしても、このままいつの間にか彼女の名前がホームページから消えてしまうということもあるのでしょうか。それはあまりにも寂しいですね。
ファンから「献花台や彼女の功績を記すページを公式に!」という声が上がるのも分かります。
劇団は生徒の逝去については認めているので、せめて理事長の挨拶後に黙祷を捧げる時間があってもよかったのではと思います。
宙組の公演再開はどうなる?
宙組については公開収録も中止になり先が見えません。
心配は募る一方なのにタイミング悪く東京公演のチケット当選メールがきて、またもやズドーン。
『パガド/Sky Fantasy』は満を持してトップになった芹香さんのお披露目公演で、
宙組の歴史をつないでいくうえで重要な公演なのは間違いありません。
演出の問題や新人公演についてどう対処するのか難しいところではありますし、
劇団内部の問題がなにも解決していない現状、公演再開に批判も心配もあると思います。
ですが個人的には時間がかかっても宙組生が舞台復帰できる日がくることを願っています。
宙組の初日公演で止まっていた私の観劇記録ですが、
前に進む宝塚歌劇団
宝塚OGが出演するミュージカル『ラグタイム』を観劇してきました。
20世紀初頭のアメリカが舞台で 人種差別をあつかったとても重い作品だったので、宝塚のことで弱っている状態での観劇は まぁしんどかったです。
ですが主演の石丸幹二さん、井上芳雄さんらの魂の叫びのような歌声と舞台から発せられるエネルギーに圧倒され、
現役時代とおなじく舞台で輝き続ける安蘭けいさんや綺咲愛里さんに元気づけられました。
梅芸には現役の生徒さんも観に来ていたので、彼女たちの時間も進みはじめたのかなと少しホッとしました。
来週には東京で月組が、博多座とバウで星組が初日を迎え、宝塚はどんどん前に進もうとしています。
劇団が生徒のためと称して『遺憾』『配慮』『お願い』という言葉で予防線を張ったうえで、美しく楽しい公演を見せて問題を煙に巻こうとしているのが透けて見えるだけに、
このまま後押ししてもいいのだろうかという懸念と、甘いと思いつつ、今度こそ宝塚は新しく生まれ変わるだろうという期待。
ファンとしても複雑な心境ではありますが、全ての生徒さんが安心して舞台に立てるよう環境が整えられることを願っています。