クリスマストークショーで永久輝せあさんから告知があったとおり、本日は花組『蒼月抄/EL DESEO』集合日でした。
そこで、鈴美梛なつ紀さん（102期）、湖春ひめ花さん（106期）の退団が発表となりました。
退団者2名
生粋の花娘である鈴美梛なつ紀さん。気品ある立ち居振る舞いと美しいドレスさばきで舞台を彩り、『うたかたの恋』でのツェヴェッカ伯爵夫人など、あの時代の空気感をまとったかのような佇まいは、まさに「花娘」の真骨頂。
そして『アルカンシェル』の少年役で大注目され、これからが期待されていた湖春ひめ花さん。可愛らしい容姿でどこにいても目立つ存在ではありますが、他組の同期・花妃舞音さん、華純沙那さん、乙華菜乃さんが活躍するなか、最近は役に恵まれなかった印象。
ラスト公演では、おふたりにスポットが当たるシーンがあるといいですね。
その他キャストがエモい！
『蒼月抄』そのほかの主要キャスト
『DEAN』の東上2番手で大きく飛躍した希波らいとさんが、源義経という平家にとっての「死神」であり、同時に物語を最高潮に盛り上げる最強のライバル的をどう演じるのか楽しみです。
侑輝大弥さんは、梶原景時という源氏側のダークホースで、義経を陥れる冷徹な男を、侑輝さんの男役の色気でどう魅せてくれるか。
一之瀬航季さんは平宗盛（永久輝＆聖乃の実兄）で、一門の「棟梁」。天城れいんさんは後高倉上皇で、平家滅亡後の物語の行く末を握るノーブルな役どころ。
そして『ゲーテ』で爪痕を残した105期のおふたりはというと…
美空真瑠さんが知盛（永久輝）の嫡男・平知章。父を逃がすために身代わりとなって戦う悲劇の若武者。
夏希真斗さんは景時（侑輝）の嫡男・梶原景季役。知章（美空）とは「一ノ谷の戦い」で直接刃を交える宿命のライバルって、105期エモすぎる！
娘役にもスポットを
娘役は、清盛の娘であり安徳天皇の母である徳子を演じるのが美羽愛さん。一門の絶頂と悲劇を一身に背負う難しい役どころ。
七彩はづきさんは、重衡（聖乃）の妻・輔子。若き二人の愛が戦火の中でどう描かれるのか注目です。
朝葉ことのさんは、知盛の妻であり、後に後高倉院の乳母として歴史を語り継ぐ四条局を。
星空さんが演じる明子が、時を経て朝葉さん演じる四条局（語り部的な役割）へと繋がっていく構成は、名作『桜嵐記』を彷彿とさせ、涙を誘うこと間違いなし。
そして彩葉ゆめさん演じる守貞親王が、平家一門と共に戦火を潜り抜ける幼き皇子（大人になった役は天城れいん）で、星空美咲さん演じる明子が乳母という設定なのも面白い。
で、何と言ってもこの作品は、とにもかくにも永久輝せあさん、聖乃あすかさん、極美慎さんという圧倒的な美しさを誇る3人の並びを堪能することに尽きる。
孤高の武将・知盛（永久輝）を中心に、繊細な弟・重衡（聖乃）と、勇猛な従弟・教経（極美）によって栄華を極める平家。がしかし、源氏に追い詰められ、壇ノ浦で滅びゆく悲劇的なストーリーは見応えがあるでしょう。
極美慎さん加入で華やかさが増す花組の舞台を心から楽しみにしています。