本日行われた阪急阪神ホールディングスの株主総会で、昨年にひきつづき宝塚歌劇団についての質問が相次いだそうです。
阪急阪神HD株主総会2025
多岐にわたる質問
映像で『改革の取組みについて』の説明があったあとに寄せられた、たくさんの質問と厳しい意見。
その内容は2023年の事件から音楽学校受験問題、新劇場の構想についてなど多岐にわたりました。
・子会社化にあたり、利益を追求するあまりハードスケジュールになり、それがストレスとなり、いじめの原因になりかねないのではないか。
A. 劇団員の負担を軽くするために個々の意見を聞き、余裕をもったスケジュールを組んでいる。
とはいえ公演数を確保するために公演期間が長引くのは、それはそれで長期間真ん中に立つトップスターの負担が増えるのではないかしら。
・2023年の事件以降、チケット不正転売の件もあり株価が低迷していることについて改善策は?大劇場の入場について顔認証システムを検討しているのか?
A.顔認証システムは検討したことがない。今後必要に応じて検討する。
すでにOSKでは顔認証システムが導入されているそうですが、宝塚は私設ファンクラブのこともありシステム化は難しいでしょうね。
ハラスメント問題指摘
・なぜ、いじめに関わった劇団員に退団勧告しないのか。
A.悪意をもってやったとは言えない。指導できなかった劇団の責任であり個人を責めるにはあまりにも重すぎると判断。
一貫して劇団の責任だと主張してはいますが、ここは被害者側の話しと食い違うんですよね。
で最近思います、被害者側の悲しみや怒りに終わりがないのはもちろん、先に退団したトップも在籍している3名も、辞めるも地獄、残るも地獄なんだろうなと。
・八重洲の新劇場はどのような劇場になるのか。
新劇場の公演計画はまだ決まっていないって、なんじゃそりゃ。さすがにこけら落とし公演くらい決まってそうですけど。
そして個人的にいちばん驚いた質問(意見)が…
音楽学校の受験資格について
・タカラジェンヌを養成する宝塚音楽学校の入学資格を現行の中卒~高卒の4年間ではなく、高卒年度とその翌年の2年間にすべき。最低限、高卒程度の知識は必要だし、2つ年下の先輩、2つ年上の後輩の関係はいじめの要因になりかねない
これに対して劇団側は、「時代や環境の変化によって学校案内を見直すなど、よりふさわしい形への検討を常に重ねている」と当たり障りない回答。
受験回数が減ることで劇団側が ”原石” を取りこぼしてしまう懸念はあるけれど、生徒のことを考えると、心身ともにある程度成熟度が上がってから集団生活に入るのは良いことかもしれませんね。
とはいえ受験回数が2回になってしまうことで受験戦争がますます激化するのではという心配も。
つくづく宝塚歌劇団とは、その特殊性から運営も人材確保も教育も すべてが難しい団体なんだなと。
宝塚を愛するファンとしては、タカラジェンヌの幸せはもちろん、劇団が少しづつでも良い方向にむかうことを願うばかりです。