感動の舞空瞳ラストデー!礼真琴へ102回の愛に胸がつまる

本日は星組東京公演『記憶にございません/ティアラアスール』大千秋楽。

星組らしく『やり過ぎくらいが丁度良い』と言わんばかりに、アドリブ炸裂で盛り上がりましたね。

南条さんの庶民ネタの時間は、いつしか礼真琴さんを笑わせる時間みたいになっていましたけど、今日も必死で笑いをこらえる礼さんが面白くて…。

輝咲玲央さん、連日のアドリブお疲れ様でした。

千秋楽ざっくり感想

退団を発表して大きな荷物をおろしたからか、礼真琴さんが大劇場公演よりもうんと軽やかになって、コメディエンヌの本領発揮!

一方、グンと色気が増した暁千星さんをみて『もしかして(次期トップの)内示があった?』なんて邪推したりしてね。

ショーは、礼真琴さん、舞空瞳さん、暁千星さんら首席トリデンテの素晴らしいこと。

宝塚ではよく「◯◯に間に合った」とか、「◯◯を生で観られてよかった」とか言いますが、これほどまでにレベルの高いショーを劇場で観られたことは、宝塚ファンとして自慢であり宝物のような時間でした。

そして5年という長きにわたりトップを務めた舞空瞳さんが、本日ついに宝塚をご卒業されました。

星組のプリンセス・舞空瞳に捧ぐ

トップになる逸材

入団当時から演出家だけでなく、劇団スタッフ、礼さんや上級生から「この娘は絶対にトップになる」と太鼓判を押された舞空さん

早期抜擢により衣装の着こなしやヘアスタイルの研究が追いつかず、『ポーの一族』の新人公演メリーベルで(あまりに顔が小さくて)カツラが余りまくっていたのは、いまとなっては懐かしい思い出ですね。

花組での代表作は『ビューティフルガーデン』の柚香光さんとの傘のダンスでしょう。

柚香さんの傘が壊れた回があって、踊りながらさり気なく自分の傘と取り替えた舞空さんのプロフェッショナルさに感嘆したのを覚えています。

そしてそのまま柚香さんの相手役になるかと思いきや!!

組替え→トップ就任→コロナ禍と怒涛の宝塚人生を歩むことになるわけですが、

彼女の最大の幸運であり試練は、相手役が三拍子そろったスーパースター礼真琴だったこと。

礼真琴の相手役であるということ

お披露目から立ちふさがった『ロックオベラ』という歌の壁。

一生懸命さは伝わってくるけれど苦戦しているなという印象でしたが、そこは努力の人。

『ロミジュリ』『王家』『ディミトリ』と公演を重ねるたびに歌声がどんどん伸びやかになって、いつしか「ダンスの相性はいいけど歌は…」なんて言うアンチをねじ伏せるまでに。

自分自身も首席かつ早期抜擢の逸材でありながら、つねに「礼さんの背中に追いつきたい」とひたむきに努力しつづける舞空さんの、なんと健気なこと。

そんな彼女の努力を間近で見てきた組長が声を詰まらせて舞空さんの紹介をしていたのが印象的。みんなに愛された星組のプリンセス。

サヨナラショーも良かったですね。

大劇場で観た時には礼さんに気をつかった構成だなとも思いましたが、ドサクサに紛れて抱きついた礼さんから(緞帳が降りるまで)離れようとしない舞空さんを見て、望みが叶って良かったねと。

当時よりもふたりのハーモニーに深みがでたディミトリのデュエットにも涙がでました。

礼さんに「サヨナラショーでなこちゃん(舞空)の輝く姿を見られてうれしい」と最高の賛辞をもらって嬉しそうな舞空さん。

コンビを組んだ当初はまだまだ師弟感がつよく、愛を語る雰囲気ではありませんでしたが、あれから5年。

「愛してます」を叫び、礼さんに受け取ってもらえて本当に良かったですね。

”カミソリデュエダン” ”裸足のダンス”など、数々の伝説のダンスを生み出した宝塚史上最高のダンサーコンビ。

舞空さんが1作早く退団する意味はこれから分かるんでしょうけど、いずれどこかでまた”ことなこ”の共演が叶うことを期待しています。

そして明日からの舞空さんの人生がこれまで以上に輝かしいものでありますように。

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